スタグフレーションになると、景気を改善するのが難しくなると言われています。
具体的に何が起きるのか?見ていきます。
スタグフレーションとは
スタグフレーションとは、景気が悪いのに、インフレが起きている状況です。
景気が悪いため、給料は増えません。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3839-1024x674.jpg)
インフレが起きている時は、物価が上がります。
つまり、食費や生活費がどんどん高くなるのです。
生活費が高くなると、貧しくなる人が増えます。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3840-1024x727.jpg)
さらに、インフレになると、お金の価値が下がるので、貯金の価値が下がります。
たくさんのお金を貯金として、持っていても、その金額で買えるモノの量が減ってしまうのです。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3841-1024x646.jpg)
スタグフレーションがやっかいなのは、一般的な景気対策をするのが難しいことです。
景気対策をすると、インフレが加速してしまいます。
一方で、インフレを止めようとすると、景気が悪くなってしまうのです。
景気対策
景気をよくするために頑張ることを「景気対策」と言います。
景気をよくするためには、国民がお金持ちになることが必要です。
国民がお金を持ってないと、経済が回らないからです。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3843-1024x674.jpg)
景気を良くするために政府が頑張ることを「財政出動」と言います。
財政出動では、国民がお金持ちになるように、人々にお金をバラ撒いたりします。
国民みんなにお金を与えれば、みんながお金持ちになります。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3844-1024x659.jpg)
しかし、みんながお金持ちになると、物価が上がります。
なぜなら、高くても売れるからです。
景気を回復させようとすると、物価が上がってしまうのです。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3845-910x1024.jpg)
景気対策を優先した場合、インフレになります。
インフレになると、お金の価値が減ります。
100円は、100円でも、その金額で買えるモノの量が減るのです。
これを「購買力が減る」と言います。
モノを買うチカラが落ちてしまうということです。
お金の価値が下がると、悲しむのは、お金持ちや高齢者です。
今まで、コツコツ貯金をしてきた人は、インフレが嫌いです。
なぜなら、インフレになると、貯金の価値が下がるからです。
今まで、貯めてきた貯金の価値が下がってしまうのです。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3846-892x1024.jpg)
インフレ対策
インフレにならないように頑張ることを「インフレ対策」と言います。
インフレにならないようにするには、むやみに国民に、お金をバラ撒かない方がいいです。
日本にお金が溢れると、日本がインフレになってしまいます。
そのため、むしろ「国民にお金がない状態」をキープした方が、インフレを防ぐことができます。
しかし、お金がないと国民が貧しくなります。
![](https://www.kanakkanak.net/wp-content/uploads/2024/12/IMG_3847-1024x632.jpg)
インフレを防ごうとすると、国民が貧しくなってしまうのです。
スタグフレーションに陥った場合
スタグフレーションになってしまうと、インフレを放置して景気対策を優先するか、インフレ抑制を優先して、景気を犠牲にするかの二者択一になります。
どちらを選んでも、残念な未来が待っています。
スタグフレーションに陥ってしまうと、景気を良くするのは難しいです。
そのため、そもそもスタグフレーションにならないように努力するのが大切なのです。