金融政策には、政策金利操作、公開市場操作、預金準備率操作の3つがあります。
それぞれ、どのようなものなのでしょうか?
詳しく見ていきます。
政策金利操作
日本には、たくさんの銀行があります。
その中には、お金がある銀行もあれば、ない銀行もあります。
例えば
「銀行Aは、お金があるけど、銀行Bは、お金がない」
ということもおきます。
そんな時は、銀行Aが、銀行Bにお金を貸します。
銀行どうしでお金を貸し借りする時も、金利はつきます。
金利というのは、ちょっと増やして返す分のことです。
つまり、お金を借りたら、ちょっと増やして返す必要があります。
金利は、話し合って決めます。
例えば、A銀行が、「お金を貸してください」と言います。
すると、B銀行は、「金利は0.1%です」と言って交渉します。
この時の金利を変化させることで、景気を良くすることができます。
金利が下がると、お金の借り貸しが活発になります。
金利が低い時は、お金がない時に、他の銀行からお金を借りやすくなります。
金利が下がると、お金がない時に、簡単に借りれるようになります。
こうして、銀行Bは、国民にお金を貸すことができます。
銀行からお金を借りる人が増えると、景気が良くなります。
公開市場操作
公開市場操作とは、日本銀行が銀行から国債を売買することです。
日本銀行も、銀行も、国債とお金を持っています。
日本銀行と銀行の間で、国債を売買するのです。
もし、日本銀行が、銀行から国債を買えば、銀行のお金が増えます。
なぜなら、銀行は、国債をあげて、お金をもらうからです。
こうすることで、 銀行のお金を増やすことができます。
そして、銀行は国民にお金を貸しやすくなります。
銀行からお金を借りる人が増えるので、景気を良くすることができます。
預金準備率操作
預金準備率操作とは、日本銀行が預金準備率を操作することです。
預金準備率とは、銀行が誰にも貸さずに持っているお金の割合のことです。
銀行は、お金を全部、自由に使っていいわけではありません。
一部を誰にも貸さずに持っている必要があります。
誰にも貸さずに持っている分を預金準備率操作と言います。
日本銀行が、準備金の割合を決定しています。
預金準備率を下げれば、銀行は国民に貸せるお金の量が増えます。
預金準備率操作を行うと、銀行がより多くのお金を国民に貸せるようになるので、景気が良くなります。