なぜ利子率が下がると、設備投資が増えるのか?イラストで分かりやすく解説

金利
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金利

人は、銀行にお金を預けたり、銀行からお金を借りたりしています。

銀行にお金を預けると、利子がもらえます。

一方で、銀行からお金を借りると、利子を払う必要があります。

お金を借りる

銀行からお金を借りる人というのは、会社の上の人たちです。

銀行からお金を借りて、そのお金を使って工場を大きくしたりします。

これを「設備投資」と言います。

お金を借りて、工場を大きくすると、よりお金が稼ぎやすくなります。

設備投資でお金が儲かるのです。

儲かったお金のことを「利潤」と言います。

利潤の大きさのことを「利潤率」と言います。

お金を預ける

一方で、お金を銀行に預けることもできます。

人々が、銀行にお金を預ける理由は、利子がもらえるからです。

銀行にお金を置いておくだけで、利子がもらえます。

利子の大きさのことを「利子率」と言います。

2つの選択肢

会社の経営者には、2つの稼ぎ方があります。

利潤で稼ぐか、利子で稼ぐかです。

お金を銀行に預けておけば利子がつきます。

そのため、お金を借りて設備投資をするとしても、そこから得られる利潤が銀行に預けている時の利子よりも高くないとやる気になりません。

つまり、経営者は銀行に預けているよりも儲けることができると考えた時に、銀行からお金を借りて、設備投資をするのです。

銀行の利子率が下がる場合

政府の政策で、銀行の利子率をわざと下げることがあります。

これは、景気を良くするために行われます。

銀行の利子率が下がると、人々は、どう動くでしょうか?

銀行の利子率が下がるということは、銀行にお金を預けても、利子があまりもらえないということです。

お金を銀行に預けておけば、利子がもらえます。

しかし、金利が低い時に銀行にお金を預けても、もらえる利子は少ないです。 

銀行の利子率を下げれば、銀行にお金を預けても、お金が増えなくなります。

結果的に利潤率のほうが高くなります。

利潤率の方が高ければ、経営者はお金を借りてでも新しい設備投資をしようという気になります。

そのため、銀行の利子率を下げると、設備投資をする人が増えます。

さらに、利子率が低い時は、銀行からお金を借りやすいです。

なぜなら、銀行からお金を借りても、あまりたくさんの利子を返す必要がないからです。

そのため、経営者は銀行からお金を借りたいという気持ちになります。

銀行から安い利子率でお金を借りることができるのだから、それで新しい設備投資をして儲けようと考えるようになるのです。

これが銀行の利子率が低くなると、設備投資が増える理由です。

具体例

今から、あなたはパン屋の経営者です。

銀行の利子率が低い時は、銀行からお金を安く借りることができます。

その時は、銀行からお金を借りて「パン工場を大きくしたい」と考えます。

そして、銀行からお金を借りて、設備投資をします。

設備投資をして、パン工場を大きくしたので、もっとたくさんのパンを作れるようになりました。

たくさんのパンを作れるようになったので、より大きな利潤を得られるようになりました。

グラフ

銀行の利子率と設備投資の関係をグラフで見てみます。

縦軸が銀行の利子率です。

横軸が設備投資です。

これを投資曲線と言います。

まず、銀行の利子率が高い時についてです。

銀行の利子率が高い時は、設備投資は減ります。

一方で、銀行の利子率が低い時は、設備投資は増えます。

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