「インフレは貨幣現象」の意味を、イラストで分かりやすく解説

フリードマン
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フリードマンは「インフレは貨幣現象だ」と考えました。

どんな意味なのか見ていきます。

物価について

まず、物価についてです。

物価が上がることを、インフレ

物価が下がることを、デフレと言います。

インフレの時は、お店の商品の値段が上がります。

デフレの時は、お店の商品の値段が下がります。

経済成長について

経済が成長している時というのは、買い物したい人がたくさんいる時です。

買い物する人が増えたら、それだけ儲かる人がいます。

買い物をする人が増えることで、経済が成長するのです

国民が買い物をすることを、消費と言います。

また、企業が買い物をすることを、投資と言います。

違う言い方で説明すると

消費は、今のための買い物で

投資は将来のための買い物です

さて、「投資」と聞くと、皆さんは何を想像しますか?

マクロ経済でいう投資とは、機械を買うことです。

株を買うことではありません。

マクロ経済学では、投資とは、設備投資のことです。

例えば、パン屋さんがオーブンを買うことです。

今後も使い続ける設備を買うことを、投資と言います。

貨幣現象

貨幣現象とは、

国内のお金が増えたら、物価が上がる

国内のお金が減ったら、物価が下がる

ということです。

インフレになると、所得が増えます。

例えば、インフレでりんごの値段が上がると、りんご屋さんの所得が増えます。

所得が増えたりんご屋さんは、パンを買いに行くかもしれません。

しかし、インフレの時は、パンの値段も高くなっています。

所得が増えたとしても、パンの値段が高くなっていたら、買い物したいって思えないのです。

物価が高いとき、商品を買うのにたくさんお金が必要です。

そんな時は、所得が増えても、「買い物したい」という気持ちになりません。

つまり、需要は増えません。

インフレになったから、経済が成長してるわけではないということです。

世の中のお金が増えても、モノの値段が上がったら、買い物する人は増えません。

世の中のお金の量が増えても、物価が上下するだけです。

買い物したい人を増やすことはできないのです。

インフレ率は貨幣の量の増減でコントロールできます。

しかし、インフレは、ただの貨幣現象なのです。

最後に

最後にフリードマンの考え方をまとめます。

国のお金の量をコントロールすることで、お店の商品の値段をコントロールすることはできます。

しかし、買い物したい人を増減させることはできません。

お金の量の増減は、物価に影響しますが、経済には影響しないのです。

そのため、経済成長したいからと言って、国のお金の量をむやみに増やしても、経済成長はしないのです。

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