「資本主義」「社会主義」「共産主義」のメリットとデメリットを漫画で分かりやすく

公民

「資本主義」「社会主義」「共産主義」
これらは、経済の仕組みをあらわします


それぞれどんな経済の仕組みの考え方なのでしょうか?

資本主義

資本主義とは、働いた分だけお金を得ることができる経済体制です


頑張った分だけお金を稼げるので、みんなが比較的モチベーションをもって働くことができます

このように、頑張った分だけ自分の分になるということを「自由」にお金稼ぎができるといいます

自由とは、お金を政府が管理しないという意味で「自由」です


資本主義では、個人が自由にお金儲けしてOKです


また、自分の利益のために、利己的にお金を稼ぐのもOKです

資本主義では、みんなが利己的にお金を儲けても、みんなに利益があると考えられています

なぜなら、利己的な人どうしは、競争をするからです

競争することで、世の中によりよい商品が生まれます

資本主義では、政府は、基本的には、見守っています


でも、貧富の差が出ないように、たまに介入します


介入とは、お金に余裕のある人から税金をとって、困ってる人にお金を分配したりすることです

メリット

・頑張れば誰でも金持ちになれる可能性がある

・経済発展しやすい

・自由な商売ができる

頑張れば誰でも金持ちになれる可能性がある

資本主義の1つ目のメリットは、頑張れば誰でも金持ちになれる可能性があることです


資本主義では、稼いだお金を、そのまま自分の取り分にすることができます

成功すればたくさんの富を手にするかもしれません


稼いだお金が自分のものになるので、モチベーションを持って働くことができます

経済発展しやすい

2つ目のメリットは、経済発展しやすいことです

競争のなかで、それぞれの会社がよりよい商品を作るので、経済が発展していきます

自由な商売ができる

3つ目のメリットは、自由な商売ができることです

自由な商売ができて、自由に好きな職業に就けることができます

そのため、自分の得意なことを生かすことができます

だから、個人のスキルを生かすことができます

デメリット

・過剰生産

・失業

・独占企業の誕生

・格差の固定化

過剰生産

資本主義の1つ目のデメリットは、過剰生産です

資本主義は競争社会なので、商品をよりたくさん売っていこうという努力がされます

ただ、どれくらい売れるのかわからないため、「売りたい時に、商品がない」ということがないように、多めに作る傾向があるのです

大量生産によって多くの資源を使用し、さらには生産されたものを大量廃棄することで、環境に大きな影響を及ぼしているのです

望まない失業

資本主義の2つ目のデメリットは、失業です

資本主義では、仕事ができる人はたくさん稼ぐのですが、仕事ができない人は失業したりします

特に、不況の時は、働きたくても働けない人がたくさん現れます

競争社会のため、景気が悪い時は、会社を倒産させないために、従業員をクビにしてしまうのです

独占企業の誕生

資本主義の3つ目のデメリットは、独占企業の誕生です

会社どうしが競争している中で、一つの会社が勝ち残ってしまうことがあります

一つの会社が強すぎると、他の会社が育たなくなるのです

こうなると、お客さんは、選択肢がなくなります

そして、独占企業は商品の質を下げたりするのです

例えば、航空会社がたった一つしかない場合は、お客さんは旅行する時に、必ずその会社を利用する必要があります

どんなにサービスが最悪でも、他に選択肢がないのです

ライバルがいないということは、会社にとってはもっとサービスの質をよくしようというモチベーションがなくなってしまいがちです

格差の固定化


資本主義の4つ目のデメリットは、格差の固定化です

資本主義は、「だれでも」お金持ちになれる可能性があります

しかし、親がお金持ちの家の子どもは有利です

親がお金持ちなら、質の高い塾に通うことができて、いい大学を出て、いい仕事につける可能性が高いです

一方で、親が貧乏な家の子どもは、塾に通えないかもしれません

このようにして、お金持ちの家の子どもは、もっとお金持ちになり、貧乏な家の子どもは、もっと貧乏になるのです

社会主義

社会主義では、政府がモノの生産をコントロールするというやり方をします


つまり、企業に自由にやらせないで、政府が計画をするのです

計画的に生産をするので、作り過ぎを防ぐことができるのです


社会主義では、思いやりや公共心が大切です


競争よりも協調が重視されます

メリット

・資源のムダ遣いがなくなる

・失業がなくなる

資源のムダ遣いがなくなる

社会主義の1つ目のメリットは、資源のムダ遣いがなくなることです

資本主義は、過剰生産が起きるので、資源がムダに遣われますが、社会主義では、そんなことは起きません

失業がなくなる

社会主義の2つ目のメリットは、失業がなくなることです

社会主義では、みんなが平等に給料をもらい、誰も失業しません

仕事ができる人が、仕事ができない人をフォローするので、大丈夫なのです

デメリット

・頑張らない人も給料をもらえてしまう

・計画が正確には予測できない

・支配者と非支配者という新たな不平等が生まれる

頑張らない人も給料をもらえてしまう

社会主義の1つ目のデメリットは、頑張らない人も給料をもらえてしまうことです

つまり、頑張っても、サボっても、報酬が変わりません


サボるなど利己的なメンバーがいると、「自分も利己的な行動を持った方が合理的だ」と周りの人が考えるようになります


頑張らない人が出てくると、サボっていないかお互いが監視するようになってしまうのです

計画が正確には予測できない


2つ目のデメリットは計画が正確には予測できないことです

どんなに頭がいい人でも、正確に未来を想像するのは、難しいです


予想が外れると、もの不足や、経済混乱が起こってしまいます

支配者と非支配者という新たな不平等が生まれる

3つ目のデメリットは支配者と非支配者という新たな不平等が生まれることです


共産主義

共産主義とは、社会主義の「政府が無くなった」バージョンです

メリット

メリットは、みんなが豊かになるので、争い事が起きなくなることです

資源やお金をめぐる争い事は起きないので、戦争も起きません


戦争が起きないから、そもそも国家という存在がなくなります


国境がなくなるので、世界がひとつになります

世界中が共産主義になれば、みんなが平等に平和に暮らせます

(というように考えられています)

デメリット


共産主義のデメリットは、理想を守るために、共産主義に反する人の粛清や言論・表現の取り締まりが始まることです

まとめ

共産主義と社会主義は、平等を大切にしていて、資本主義は、自由を大切にしています

また、資本主義と社会主義には政府がありますが、共産主義では、政府が必要なくなります

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