アベノミクスでは、「円安にしよう」という動きがずっとありました。
円安にすることで、景気が良くなると考えられていたのです。
円安にする手段として、金利を低くしていました。
しかし、なぜ、金利を下げると、円安になるのでしょうか?
その仕組みについて紹介していきます。
金利
金利とは、銀行にお金を預けてる人にとっては、もらえるお金です。

金利が低い銀行にお金を預けると、もらえるお金が少ないです。
金利が高い銀行にお金を預けると、もらえるお金が多いです。
つまり、金利が高い銀行にお金を預けておくと、お金が増えるからおトクになるということです。

金利は国によって違います。
日本の銀行の金利が低い時は、日本の銀行にお金を預けても、お金が増えません。
一方で、現在は、アメリカの金利が高くなっています。
そのため、アメリカの銀行にお金を預けると、お金が増えておトクです。

円をドルに替える
アメリカの銀行にお金を預けるときは、円をドルに替える必要があります。
円を売ってドルを買います。

すると、ドルが人気になります。
円は、人気じゃなくなります。
円の人気がない状態のことを、円安と言います。

日本の銀行の金利が低い時は、円安になります。
なぜなら、みんな金利が高い国の銀行にお金を預けたいからです。
アベノミクス
アベノミクスでは、「円高を止めよう」という動きがありました。
「日本を円安にしよう」としたのです。
そのため金利を低くしようとしてました。

日本の金利を下げる
日本銀行は、日本銀行の金利を下げることができます。
アベノミクスでは、日本銀行の金利をわざと下げました。
金利が低いということは、日本の銀行にお金を預けていても、お金が増えないということです。

お金は、金利の高い国で運用した方がいいです。
その理由は、お金が増えるからです。
金利の高い国の銀行にお金預ければ、より早いスピードで、お金が増えます。
しかし、日本の銀行の金利は低いです。
そのため、多くの投資家は、日本の金利で運用するお金を減らしました。
円がドルに換えられる
世界の投資家は、日本の金利で運用するお金の量を減らしました。
そして、円がドルに換えられました。
円が売られ、円安になりました。

円安というのは、ドルに対して円の値段が下がったことを言います。
いくらからなら円安というのか、という基準はありません。
前日に比べて対ドルで円の値段が下がれば「円安」と表現します。
アベノミクスにおいては、円安は良いことです。
円安になれば、輸出が黒字になるので、日本の経済が再び良くなるようになると考えられていたのです。