【マルクスの資本論】生産力を高める方法をイラストで分かりやすく解説

マルクス

生産力を高める方法は2つです。

①労働時間を延ばす

②仕事の効率を高める

この2つが生産力を高くします。

労働時間を延ばす

労働時間を伸ばすというのは、労働者を長く働かせるということです。

労働者に今までと、同じ金額の賃金を与えておきながら、今まで以上に働かせるのです。

仕事の効率を高める

次に、仕事の効率を高める方法についてです。

仕事の効率を高める方法として、協業や分業などがあります。

協業

協業とは、1人のリーダーのもとで、たくさんの労働者が一緒に働くことです。

協業をすると、生産力を向上させることができます。

なぜなら、労働者が1箇所に集まり、機械をシェアするからです。

そして、多くの労働者が一緒に働くようになると、「分業をしよう」と考える人が現れます。

分業

分業というのは、役割分担をすることです。

分業をすると、一人ひとりの労働者は、一部分の作業のみをやるようになります。

それぞれの労働者は、ひたすら特定の単純作業をするようになります。

そのため、それぞれの作業に対して、より専門的になり、作業も速くなるのです。

単純な作業を続けていれば、目の前のひとつの仕事に集中できます。

専門的なスキルに集中すると、このスキルだけ、レベルが上がるから、速く仕事ができるようになるのです。

職人が一つ一つ作ると時間がかかりますが、分業をすれば、短時間で、商品を作れます。

分業をすると、一人一人の作業が単純になります。

つまり、簡単になります。

昔は職人しか作れなかった商品も、分業をすれば初心者でも作れるようになります。

このように、分業をすることで、短時間で商品を作れるようになり、初心者でも作れるようになるのです。

資本を増やすために

資本家は、資本(お金)を増やしたいと考えています。

そのために、生産力を高めようとします。

生産力を高めると言うことは、剰余価値を増やすと言うことです。

剰余価値を増やすというのは、搾取の割合を増やすということです。

資本を増やすために、手っ取り早い方法があります。

それは、労働者の賃金を減らすことです

労働者がもらう賃金を減らせば、資本家が得る資本が増えるのです。

分業は、労働者の賃金を減らすことに繋がります。

そもそも、賃金というのは、生活費や、仕事を覚える勉強のためにもらいます

しかし、分業をすると、生活費は下がり、仕事を覚える勉強をほとんどしなくてよくなります。

生活費が下がる理由は、いろんなものが機械で簡単に作れるようになって、価値が下がるからです。

物価が下がり、労働者の消費する生活用品が安く買えるようになれば、生活費が下がります。

賃金は、生活費の分をもらうことになってるので、生活費が下がれば、賃金も減らされてしまうのです。

そして、分業によって、仕事がシンプルになると、複雑な技術を学ぶ必要がなくなります。

仕事がシンプルになると、勉強する必要がなくなるので、賃金を減らされてしまいます。

さらに、仕事を探してる人が増えている時期は、賃金を低くしても、働いてくれる人がいます。

仕事に就きたい人が多いと「賃金が安くてもいいから働きたい」と考える人が増えます。

その金額でも働きたい人がいれば、賃金を下げれるのです。

賃金が減るというのは、その分、資本家が得るお金が増えるということです。

分業によって、労働力の価値が安くなると、剰余価値が増えて、資本家の利益が増えるのです。

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