みなさんは、「自由貿易」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、貿易を自由にするということです。
それでは、「貿易を自由にする」とは、どういう意味なのでしょうか。
それは、「関税をなくす」という意味です。
自由じゃない貿易には、関税があります。
関税があると、国内の商品が売れやすくなります。
一方で、課税がないと輸入品も国内品も、平等です。
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貿易に関税を設けることのメリットやデメリットはなんなのでしょうか
考えていきます。
貿易
貿易とは、国をまたいで買い物をすることです。
海外から商品を買う時や、海外に商品を売ることを、貿易と言います。
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農作物
まずは、農作物の話からです。
農家にとっては、関税は大切です。
なぜなら、関税があることで、日本の農業が守られているからです。
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日本の農作物は、値段が高いです。
なぜなら、日本は土地が狭いので、大規模農業や大量生産することが難しいからです。
また、人件費が高いので、農作物の値段が高くなってしまうのです。
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海外の方が農作物を安く作れます。
例えば、アメリカは広い土地で大量生産をすることができます。
また、アジア諸国は、安い人件費で、安く商品を作ります。
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そのため日本の農業には、関税が必要です。
じゃないと、国産品が売れなくなるからです。
ちなみに「日本で作ったもの」のことを「国産品」と言います
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関税があるから国産品が売れる
まず、大前提として、商品は安いものが売れます。
外国産とか、国産とかに関わらず、安いものが売れるのです。
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関税とは、海外の商品の値段を、高くさせる仕組みです。
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関税がかかった商品と、国産品が並んでいたら、安い方が売れます。
つまり、国産品が売れるのです。
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ライバル(海外)の農作物の値段を高くすることで、国産品が売れるようにするのです。
関税とは
関税とは、貿易にかける税金です。
関税をかけられるのは、海外の商品です。
関税がかけられると、その商品の値段が高くなるので、売れづらくなります。
外国の商品が売れづらくなるから、国産品が売れるのです。
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関税があると、海外の商品が高くなります。
つまり、海外との競争しなくて良くなるのです。
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車産業
次に車の話です。
車を作る人にとっては、関税がない方が嬉しいです。
例えば、アメリカで関税がなくなれば、日本の車がアメリカで安くなります。
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海外に輸出する時、関税がなくなれば、海外では、値段が下がります
日本の車が安くなれば、現地の人は、日本の車を買ってくれます
なので、関税がなくなると、日本の車が売れるのです。
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ここまでのまとめ
関税がなくなると、農作物が売れづらくなります。
しかし、車が売れるようになります。
お客さんの立場から考える
次に、関税がなくなったら、どうなるのかを、お客さんの立場から考えてみます。
関係がなくなると、日本人のお客さんにとっては、農作物を安く買うことができます。
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また、アメリカ人のお客さんにとっては、車が安く買えるということです。
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貿易が活発になると、貿易に参加してる国の生活水準が向上します。
海外から新しいものや、安いものが入ってくるので、より安い金額で贅沢できるようになるのです。
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国際分業について考える
自由に貿易をすると、国家間の分業が進みます。
ここからは、国際分業について考えていきます
国際分業とは
国際分業とは、それぞれの国が「得意なこと」に集中して、ものを作るやり方です。
国によって、得意なこと、苦手なことが違うので、苦手なことは、他の国に任せれば良いという考え方です
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国際分業のメリット
国際分業のメリットは、より安いコストで、商品を作れることです。
例えば、服を作る時は、カンボジアやベトナムなどの人件費が安い国で作った方がいいです。
国際分業をすることで、安く商品を作れるのです。
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国際分業のデメリット
国際分業をすると、環境に悪い工場が、途上国に建つようになります。
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途上国は、環境保護のための規制が少ないので、環境に悪い工場を建てやすいです。
例えば、私は、バングラデシュに一年、滞在したことがありますが、バングラデシュは、革製品で有名です。
しかし、動物の皮を、革にするためには、腐らないようにする作業が必要なのですが、ここで川の汚染が起きてしまっています。
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その地域に住む人たちは、寿命がだいたい50年ほどで、元気に働けるのは40歳くらいまででした。
そのような危険な工場は、日本に建てることはできません。
なぜなら、日本は環境保護のための規制が厳しいからです。
そのため代わりに、途上国に工場を建てて、輸入するのです。
しかし、現地では、環境が汚染されてしまっているのが、現状です。
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バングラデシュから商品を輸入している人たちは、このような環境汚染の事情を知っています。
しかし、会社の評判を下げることは、秘密にしないといけないのです。
解決策
解決策としては、まずは、途上国で、環境保護のルールを作ることが大切です。
しかし、もともと失業者が多い国では 「危険に身を晒してでも働きたい」という人が多すぎて、ルールを作るという方向に持っていくのが、難しいと言われています。
また、バングラデシュの中にも、汚染されてる地域と汚染されてない地域があります。
汚染されてる地域に住んでる人たちは、環境保護のルールを欲しがっています。
しかし、汚染されてない地域の人から「汚染されない地域に、引っ越せば良いじゃないか?」という反論をされてしまうのです。
しかし、汚染されてない地域の方が土地代が高いので、簡単には引っ越せないのです。
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このような状況だからこそ「革製品を買ってる日本人からの圧力が必要だ」というのが、私が現地で聞いた意見です。
最後に
労働者の保護や、環境保護のルールがないまま、自由にビジネスをさせた場合は、社会にとって有害なことが起きます。
現在は、環境のルールなどの規制を設けることに関して、会社が責任から逃げているのが現状です。
環境のルールが存在していないと、会社は、川を汚し放題になってしまうのです。