財政政策と金融政策の違い
まず、財政政策と金融政策の違いについてです。
政府が行うのが、財政政策です。
そして、日本銀行が行うのが金融政策です。
財政政策では、国民の給料を増やすようにします。
金融政策では、国民がお金を借りるようにします。
財政政策や金融政策をすると、国民にお金が行き渡り、景気が良くなっていきます。
財政政策
財政政策とは、政府が景気を良くするために頑張ることです。
財政政策は、2つあります。公共事業と減税です。
一つずつ解説します。
公共事業とは、政府が税金でお金を集めて、水道などの公共施設を作ったりすることです。
公共施設をつくると、その水道を作ってくれる人が必要です。
働く人が必要なのです。
働いた人は、給料をもらいます。
つまり、国民がお金もらうということです。
給料が増えた人たちは、買い物をします。
買う人がいるということは、儲かる人がいるということなので、景気が良くなるのです。
このようなことを「需要が拡大する」という言い方をします。
需要とは、買いたい気持ちのことです。
人は給料が増えると、買いたい気持ちが増えます。
需要を拡大させるためには、国民の給料を増やせば良いのです。
なぜなら人は、給料をもらったら、買い物したくなるからです。
だから、公共事業をしたら、景気が良くなるのです。
公共事業をするのは、国民に、仕事を与えるためなのです。
次に、減税について解説します。
減税とは、国に納める税金を減らすことです。
減税をすると、お店の商品が安くなります。
そのため、減税をすると、買い物する人が増えるのです。
金融政策
金融政策は、日本銀行が景気を良くするために頑張ることです。
まず、金利という言葉について解説します。
金利は、ビデオ屋さんのレンタル料みたいなものです。
例えば、ビデオ屋さんでレンタル料が高いと、ビデオを借りづらいです。
しかし、レンタル料が安いと、借りやすいです。
つまり、お客さんは、レンタル料が安いタイミングで借りようとします
レンタル料を安くすることで、ビデオを借りる人が増えるのと同じで
銀行も、金利を安くすることで、お金を借りる人が増えるのです。
金利を下げると、お金を借りる人が増えます。
ここまでが金利の話でした。
次に、日本銀行について解説します。
金利を上げたり下げたりするのは、日本銀行です。
日本銀行とは、日本に一個しかない建物です。
ここから、少し話がややこしくなりますが、金利を下げるには、特別な方法があります。
金利を下げたい時は、日本銀行は、国債を買うのです。
なぜ、国債を買うのでしょうか?
なぜなら、国債を買うと、銀行のお金が増えるからです。
銀行のお金を増やしてあげるために、日本銀行は、銀行から国債を買うのです。
もし、レンタルビデオ屋さんが「もっと借りる人を増やしたい」と思ってる時は、レンタル料を下げます。
それと同じで、銀行も「もっと借りる人を増やしたい」と思ってる時は、金利を下げます。
銀行が持ってるお金が増えると、お金を貸したいという状態になります。
借りてくれる人を増やしたいから、金利を安くするのです。
金利が下がると、国民は銀行からお金を借りやすくなります。
そして、お金を借りやすくなると、不景気が回復するのです。
財政政策と金融政策の共通点
最後に財政政策と金融政策の共通点についてです。
財政政策と金融政策は、やり方は違いますが、目的が同じです。
目的は景気を良くすることです。
景気を良くするために、国民がもっとお金を使うようにするのです。
国民が買い物をもっとするようになったら、お店が儲かるようになります。
そのため、財政政策や金融政策をすることで、景気を良くすることができるのです。
国民がお金を持っていれば、どんどんお金を使って景気を良くしてくれるのです。