分業
分業とは、複数の人が役割を分担してモノを作ることです。
例えば、ピンを作る時、Aさんは、針金を伸ばし、Bさんは、針金を切断し、Cさんは、頭をつけるなど、役割分担をした方がいいです。
アダムスミス
アダムスミスは、国を成長させるためには、社会的分業が大切であると、考えました。
社会的分業をすると、生産性が上がり、経済全体が豊かになるのです。
社会的分業とは、多くの人が協力して一つの商品を作るということです。
例えば、パンをつくるなら、小麦を作る人、小麦粉を作る人、パンを焼く人など、分業した方が、効率が良いです。
そのため、アダムスミスは、「分業が大事だ」と主張しました。
資本主義
資本主義で、大人数が集まって仕事をするようになると、分業が進みます。
機械などの設備も使うので、単純作業が増えます。
また、マニュアルが用意されるので、初心者でも簡単に働けるようになります。
熟練労働の解体
マルクスは、分業化が進むと熟練労働が解体することを指摘しました。
熟練労働の解体とは、作業を単純化することで、初心者でも働けるようにすることです。
工場が機械化すれば、熟練者は、必要なくなります。
資本主義がもたらす単純作業は、誰でもできるものです。
そのため、職人のような熟練労働者は必要とされません。
単純作業に、熟練者は必要ないのです。
賃金の低下
賃金が高い熟練より、賃金が安い初心者を雇いたいと資本家は考えています。
作業が効率化されて単純作業が増えると、賃金は安くなるのです。