ケインズは、大きな政府を主張しました。
一方で、アダムスミスは小さな政府だと言われています。
2人の考え方は、どう違うのでしょうか?
みていきます。
アダムスミス
アダムスミスが恐れていたことは「政府が国民の自由を奪ってしまうこと」です。
アダムスミスは、政府から国民を守ろうとしました。

アダムスミスがいた時代は、一部の人にお金が集まるような仕組みを政府が作っていました。
貧富の差が拡大するようなルールを政府が作ってしまっていたのです。
例えば「輸出奨励金」です。
海外に商品を輸出している大きな会社を応援するために、みんなから集めた税金を、大きな会社にあげていました。
このルールのせいで、貧富の差はどんどん大きくなりました。

さらに、アダムスミスがいた時代は、国民が奴隷のように扱われていた時代でした。
そんな中、少しずつ国民もチカラをつけていき、やりたいビジネスが自由にできるようになっていきました。
そのため、自由にビジネスをしたい国民を、政府から守ろうと、アダムスミスは考えました。

人々が、会社を作って、人を雇えば、雇われた人は給料をもらいます。
資本家の自由を守ることで、貧しい人も含めた皆んなが、得をします。
そのため、資本家が自由にビジネスを行うために、アダムスミスは「政府は黙っているべきだ」と主張しました。
ケインズ
一方で、ケインズは「政府は国民を守ることができる」と考えていました。
アダムスミスは「政府は黙っているべきだ」と主張したのに対して、ケインズは「政府は弱者の味方になるべきだ」と主張しました。
「政府がもっと動くべきだ」という考え方です。

ケインズは、政府が、弱者を守るルールを作るべきだと主張しました。
弱者とは、労働者や、失業者や、貧困者などです。
ケインズのいた時代は、働きたくても、働けない人がたくさんいました。
そのため、政府が、人々に給料を与えるべきだと主張しました。
短期か?長期か?
アダムスミスは経済を長期的に見ているのに対し、ケインズは短期的に見ていました。
数百年前と比べると、今の人々の生活は豊かになっています。
そのため、アダムスミスは「長期的に見たら、人々の経済は豊かになる」と主張しました。

一方で、ケインズは、不況が起きた時に、短期的に、貧困を解決する方法を考えていました。
短期的に考えると、人々の生活が、前年より貧しくなることがあります。
そんな時のために、不況を解決する必要があると、ケインズは考えました。
