【資本論】生産力が上がると、給料が減る理由をイラストで解説

マルクス
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生産力が高くなると、価値は低くなる

工場が機械化されることで、生産力が上がると、その商品の価値は低くなります。

 

短い時間で作れるということは、少ない労働量で商品を作れるということです。

その商品を作るための労力が小さくなります。

商品の価格は「その商品の質がどれくらい良いか」ではなく

「その商品を作るのに、どれくらいの努力をしたのか」により決まるのです。

「簡単に作れる商品は安い」ということです。

機械化

工場が機械化すると、必要な労働の量が少なくなります。

生産性が上がると、賃金が減るのです。

労働力の価値

ちなみに「労働力の価値」と「労働の価値」は、別物です。

労働力の価値は、次の日も働くために必要な衣食住の価値です。

一方で、労働の価値は、労働力を使って生み出される価値の全てです。

資本家は、労働力という商品から、価値をより多く生み出そうとします。

つまり、賃金よりも多くの価値を生み出せる労働力を買っているわけです。

そのため、労働者は、賃金以上の働きをします。

労働力の価値

労働力の価値とは、賃金のことです。

賃金は、生活費の金額だけもらいます。

生産力が上がる

会社の生産力が上がると、利益が増えて賃金もアップするでしょうか?

いいえ、しません

生産力が上がると言う時、それは労働の生産力のことであり、労働力の価値(賃金)が上がるわけではないのです。

生産力が上がったことで得られる利益は、資本家のものになります。

剰余価値

生産力が上がると、剰余価値は増えます。

しかし、労働者が搾取される割合も同時に上がっているのです。

資本主義社会では、生産力が高まるのは、必然です。

そのため、労働力の価値は低くなっていくしかありません。

こうして労働者はますます貧しく、忙しくなっていき、逆に資本家は儲けて時間をより自由に使えるようになっていくのです。

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