剰余価値とは
企業は、お金で原材料を買い、商品を作って、それを売ってお金を得ます。
増えたお金のことを剰余価値と言います。
お金が増える理由は、労働力が加わるからです
剰余価値を生み出すのは、労働力なのです。
労働力があるから、剰余価値が生まれるのです。
「生産的」とは
資本主義社会では、剰余価値を生み出すことを、「生産的」と言います。
資本主義より前の時代は、生産的という言葉は、自分の役に立つものを作り出すことを意味していました。
しかし、資本主義の時代では、「生産的」とは「どれだけ剰余価値を生み出せるか」という意味になってしまうのです。
剰余価値率は、資本家が労働力を搾取する割合です。
剰余労働が増えると、資本家は嬉しいけど、労働者にとっては苦しいのです。
資本家が、労働者を雇うのは、剰余価値を得るためです。
極端な言い方をすると、搾取するために、労働者を雇うのです。
生産力を高める方法
生産力を高める方法は、2つあります。
①労働時間を延ばすこと
②機械を導入すること
絶対的剰余価値
これは、労働者をより長く働かせることによって、生み出される剰余価値です。
労働者を長時間、働かせたら、その分だけ生み出す付加価値が増えていきます。
相対的剰余価値
賃金は、「その労働者が元気に働けるように、最低限の生活費に必要な金額」をもらいます。
そのため、労働者の生活費が下がれば、賃金も下がります。
そのように増えた利益を「相対的剰余価値」と言います。
最後に
剰余価値を生み出す労働のことを生産的労働と言います。
そのため、家事などは「生産的労働」とは、呼ばれません。
剰余価値を増やす労働のことを生産的労働と呼びます。