【資本論】資本主義社会で、給料が減る仕組みをイラストで解説

マルクス

資本論を書いたマルクスは、資本主義の中では、労働者の給料が減り続けてしまうことを指摘しました。

なぜ、そう考えたのか、見ていきます。

給料とは

まず、給料についてです。

給料とは、生活費のために受け取るものです。

労働者も労働力を維持するために、食べたり、寝たりする必要があります。

明日も働き続けれるように、体力を回復するためには、お金が必要です。

そのために、給料をもらうのです。

つまり、給料とは、食べたり寝たりするために必要な金額と、同じ額ということです。

生活費にいくらかかるかで、その人の給料が決まります。

また、家族を養う金額も、この生活費に含まれます。

妻や子どもを食べさせたり、子どもを学校に行かせる必要があります。

そのお金は、父親が稼ぐのです。

生活費は安くなる

マルクスは、工場が機械化していくと、生活費は安くなると、主張しています。

なぜなら、工場が機械化すると、そこで作っていた商品の値段が下がるからです。

多くの工場で同じことが起きると、世の中の物価が下がります。

物価が下がるということは、生活費が安くなると言うことです。

人々は、生活費を安く抑えることができるようになるのです。

そして、給料は下がります。

機械化すると、給料が下がる

機械化すると、給料は下がります。

機械は、労働者の仕事を奪います。

そして、労働者の立場が、どんどん弱くなります。

機械は、生産コストを安くするために導入されます。

労働者の労苦を減らすためではありません。

機械化することで、労働者は、ますます苦しい立場に置かれてしまうのです。

誰でも働けるようになる

工場が機械化すれば、力仕事が無くなります。

労働者の仕事は、「ボタンを押すこと」などになります。

ボタンを押すだけなら、女性や子どもでもできます。

そのため、その職場は、誰でも働ける場所になります。

今までは、男性しか働かなかったのに、女性や子どもまで働こうとするようになります。

つまり、働きたい人が増えます。

働けきたい人が多い時は、給料が安くても働こうとする人が現れます。

なぜなら、資本家は、安く働いてくれる人を雇いたいからです。

家族のカタチの変化

機械が進化すると、女性や子どもも働けるようになります。

そして、「父親が妻子を養う」という家族のあり方も変化します。

かつて、父親は、妻や子どもの分まで稼いでいました。

しかし、父親のみが働くのではなく、女性や子どもも働くようになりました。

すると「自分が生きる分の金額だけ給料をもらう」というように、給料の水準が下がります。

父親の給料が下がれば、女性や子どもは、自分が生きる分を自分で稼ぐしかなくなります。

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