有効需要とは
有効需要とは、「欲しいという気持ち」と「お金」が両方ある状態です。
お金がない人は、お腹が空いています。
つまり、お金がない人は、パンを買いたいという需要があります。
でも、需要があっても、お金がないのなら、パンを買えません。
必要なのは、需要ではなくて、有効需要なのです。
有効需要を作る方法
需要を有効需要にする
有効需要を作る方法は、お金がない人に、お金をあげることです。
腹ペコの人にお金をあげたら、その人は、「パンを買いたいという気持ち」があって、「お金ある」という状態になります。
有効需要を作りたいのなら、お金がない人に、お金をあげれば良いのです。
有効需要を作る方法
それでは、現実世界でどのように、お金がない人に、お金をあげているのでしょうか?
それは、失業者を働かせるのです。
失業者は、お金がない人です。
もし、失業者が仕事を得たら、労働者になります。
労働者は、給料をもらいます。
このようにして、お金がない人は、お金を受け取るのです。
失業者を労働者にする方法
では、どのようにして、失業者を労働者にするのでしょうか?
それは、公共事業を行うのです。
公共事業とは、橋や道路や水道などを作ることです。
水道を作ろう!と思ったら、水道を作るために働いてくれる人が必要です。
そのため、失業者に働いてもらうのです。
こうして、失業者は、労働者になります。
公共事業は、税金を使って行われます。
国民から、お金を集めて、その集めたお金で、公共事業を行うのです。
財政赤字とは
しかし、国民から、税金を集めれていないのに、公共事業を行う場合があります。
この時、財政が赤字になります。
赤字とは、入ってくるお金より、出ていくお金の方が多い状態です。
税金より、公共事業で使うお金の方が多いのです。
お金がないのに、お金を使うので、この時、政府は「借金」をします。
国の借金のことを「国債」と言います。
有効需要の増大を図ると、財政赤字が起こりやすくなる理由は、腹ペコな失業者にお金を配ると、政府のお金がなくなるからです
公共事業は有効需要
ここからは、応用の話です。
有効需要とは、「欲しいものがあってお金もある」状態です。
つまり、公共事業も有効需要です。
国会で審議して、予算が成立すれば、公共事業をします。
予算が用意されているということは、「欲しいものがあって、お金もある」状態です。
だから、公共事業は、有効需要です。
まとめ
なぜ仕事がない人がいるのかというと、雇ってくれる会社がないからです。
人が仕事を得るためには、雇ってくれる会社が必要です。
しかし、会社もお金がありません。だから、会社は人を雇うことができません。
そのため、ケインズは、会社にお金を与えれば良いと考えました。
現実世界でどのように、政府が会社にお金をあげているのかというと、「仕事を発注する」という形でお金をあげています。
例えば、政府が「水道を作ってください」と、水道屋さんに仕事を発注したら、水道屋さんは、お金を受け取ります。
お金を受け取ったら、人を雇う余裕が出てきます。
だから、水道屋さんに仕事を発注すると、水道屋さんは、人を雇うのです。
政府が会社にお金をあげれば、会社は、人を雇う余裕が出てきます。
会社が人を雇うと、働いた人は給料をもらえます。
給料をもらった人は、買い物をするので、政府に税金を納めます。
こうして、景気が良くなるのです。
最後に
ケインズが考えた有効需要の原理について、こちら↓の記事で、書かさせていただきました