なぜ貧富の差が広がるのか?イラストで解説

ピケティ

1980年代は、米英で貧富の差が広がったとされています。

どうして貧富の差が、広がったのでしょうか?

見ていきます。

小さな政府を求めたから

1980年代の米英で、貧富の差が広がった一つ目の理由としては、「小さな政府を求めたから」というものがあります。

小さな政府とは、政府による市場への介入を可能なかぎり減らし民間に経済活動を委ねることで、経済成長を促進しようとする思想です。

お金をガンガン稼いでる人が、経済活動をしやすい環境を整えることで、お金持ちな人を増やして、国を豊かにしようという考え方です。

なぜ、お金持ちな人を増やすと、国が豊かになるのかというと、お金を稼いだ人は、そのお金を買い物に使うからです。

買い物をする人が増えれば、お店が儲かります。

だから、お金持ちを増やすことで、景気が良くなると考えられているのです

しかし、実際には、お金を稼いだ人は、そのまま貯金するだけでした。

だから、儲かるお店の数はあまり増えなかったのです。

そのため、貧富の差が広がったのです。

労働分配率が下がっているから

労働分配率とは、会社が儲かった時に、どれだけが労働者に支払われているかを示す数字です。

労働分配率を見れば、会社が儲かったら、そこで働いている労働者に恩恵があるのかを知ることができます。

トマピケティによると、製造業では、1982年の時点までは、売上高の約50%が賃金として払われていました。

つまり、1982年の時点では、売り上げの約半分は、労働者の賃金として使われていました。

しかし、2012年には、それが10%になりました。

会社の取り分が増えて、労働者の取り分が減っているのです。

だから、貧富の差が広がっているのです。

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