アルフレッド・マーシャルは、イギリスの経済学者です。
彼の弟子には、ケインズやピグーがいます。
そんなマーシャルの考え方を見ていきます。
マネーサプライ
まず、国のお金の総量をマネーサプライと言います。
国がお金をたくさん刷れば、マネーサプライは増えます。
しかし、どれくらいマネーサプライを増やせばいいのか、調節は難しいです。
マーシャルのK
マネーサプライをどれくらい増やせば良いのかは、アルフレッド・マーシャルが考えた「マーシャルのK」を見れば、判断できます。
マーシャルのKは、マネーサプライをGDPで割ったモノです。
マーシャルのKを見れば、マネーサプライのうち、どれくらいが動いているのかを知ることができます。
お金が動かないと景気が良くなりません。
お金がよく動く国は、景気が良くなります。
お金が動かない
お金が動かないというのは貯金してる人が多いということです。
お金を持っているのに、使わないで溜め込んでいるのです。
みんなが貯金したがる状況のことを「貨幣需要が高い」と言います。
一方で、お金の貨幣需要が低い時は、お金が良く動きます。
人々が貯金をしないで、買い物にお金をたくさん使うことを「貨幣需要が低い」と言います。
貨幣の流通速度
貨幣の流通速度とは、お金の回転速度のことです。
お金は、人々や会社を転々としています。
誰かが買い物して、お店が儲かって、そのお金が給料となって…のように、お金は人々の間を回転しています。
お金の流通速度が遅いと、貨幣需要が増えます。
貨幣需要が高い時は、貨幣の流通速度が下がります。
国の中でお金が回らなくなるということです。
お金の流通速度が高い時は、次々にお金が給料として入ってきます。
そのため、わざわざ貯金する必要はありません。
景気が良い時は人々は貯金しなくなります。
貯金しないということは、貨幣需要が減ります。
マネーサプライの調節
マーシャルのKが大きいほど、世の中に多くのお金が回っているということです。
つまり、貯金してる人が少ないということ。
マネーサプライは多すぎても、少なすぎてもダメです。
そのため、マーシャルのKを見て、マネーサプライがちょうど良い量かどうか判断します。