覚え方
まずは、インフレとデフレの覚え方についてです。
物価を風船で例えます。
物価が上がるのがインフレで、下がるのがデフレです。
・空気が入る(INする)ことで物価という風船が膨らむのがインフレ
・空気が出る(デる)ことで、物価という風船がしぼむのがデフレ
インフレとは、インフレーションの略です。
物価がどんどん高くなることをインフレと言います。
インフレの時は、お店の商品の値段がどんどん高くなります。
また、給料もだんだん高くなります。
一方で、デフレとは、デフレーションの略です。
物価がどんどん低くなることをデフレと言います。
デフレの時は、物価がどんどん下がっていきます。
インフレで喜ぶ人
インフレで喜ぶのは、企業です。
インフレの時は、商品が高くても売れるようになります。
商品が高い値段で売れる時は、企業の売り上げが上がります。
そのため、従業員の給料が上がります。
インフレで悲しむ人
一方で、インフレで悲しむのは、買い物をする人です。
モノの値段が上がると、買い物をする時に、買える量が減ります。
また、年金や貯金で暮らす人も困ります。
働いている人は、インフレになっても、そんなに困りません。
なぜなら、給料もだんだん高くなっていくからです。
お店のモノの値段が高くなっても、給料も高くなるので、問題ないのです。
一方で、高齢者は、違います。
高齢者は、それまで蓄えた貯金などで生活しています。
貯金の金額は変化しません。
インフレが起きると、いまの貯金の金額で買えるものの量が減ってしまいます。
例えば、あなたの貯金が、100円あるとします。
10円の駄菓子が10個買えます。
でも、インフレが起きて、駄菓子が20円になったとします。
すると、駄菓子は5個しか買えなくなります。
インフレが起きると、買える商品の数が減ってしまうのです。
このように、高齢者にとっては、インフレは深刻な問題になります。
デフレで喜ぶ人
デフレで喜ぶ人は、買い物をする人です。
なぜなら、今までよりも安く商品が買えるようになるからです。
また、貯金をする人にとってもおトクです。
デフレというのは、モノの値段がどんどん下がることです。
つまり、今は貯金しておいて、後でモノを買ったほうが、商品をたくさん買うことができます。
貯金しておくだけで、貯金の価値が上がるということです。
貯金しておけば、将来、より多くの商品が買えるようになる
そうなると「お金を今は使わずに、貯金しておこう」という気持ちになります。
デフレで悲しむ人
デフレで悲しむのは、企業です。
デフレになると、貯金する人が増えて、景気が悪くなります。
貯金するというのは「モノを買わない」ということです。
モノを買う人が減ると、お店から見れば「モノが売れなくなる」ということです。
モノが売れなくなると、従業員の給料も下がるようになります。
すると、人々は節約するようになり、さらにモノが売れづらくなります。
最後に
インフレになりすぎても、デフレになりすぎても問題です。
インフレになりすぎると、今まで貯めてきた貯金の価値がどんどん下がっていきます。
一方で、デフレになりすぎると、値下げしないと売れないので、従業員の給料も下がっていきます。
最高の状態は、2%くらいの緩やかなインフレです。
ゆっくり物価が上がってる時に、「国がいい方向に向かってる」と感じるのです。