インフレになると、国債の利払いが大変になる理由とは?イラストで分かりやすく解説

国債
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インフレになると、国債の利払いが大変になるかもしれないと、財務省は心配しています。

なぜインフレで利払いが増えるのでしょうか?

みていきます。

国債とは

国債は、お金と交換できる紙です。

投資家などからお金を借りるときに、政府は国債を発行します。

国債というのは借金です。

「借金」の意味は、「いつかお金を返さないといけない」ということです。

また、お金を返す時は、利子をつけて返します。

利払いとは

お金を返すときは、利子をつけて返します。

利子を払うことを「利払い」と言います。

利子は、払う人にとっては大変ですが

もらう人にとっては、嬉しいものです。

金利が高いと、政府にとって、利払いは大変です。

政府の立場から考えると、金利が低い方が、利払いの負担が減るので嬉しいです。

インフレと利払いの関係

インフレになると、利払いが大変になると言われています。

なぜでしょうか?

まず、インフレになると、国民がお金をたくさん持つようになります。

商品がよく売れるのは、景気が良い状態です。

景気が良い時は、みんなは、株を買ったり、工場を大きくしたりなど、別のことにお金を使うようになります。

そうすると、それだけ国債へ使われるお金が減ります。

つまり、国際の人気が下がるので、国債の金利は上昇します。

国債を買う側からすれば、金利は高い方が良いです。

国債の人気が下がると、国債の金利は上がります。

国債を買ってもらうためには、国債の金利を高くしないといけないのです。

国債の金利を高くすれば、国債を買ってくれる投資家が増えます。

国債を買ってもらえれば、政府はお金を手に入れることができるので、良いことです。

しかし、金利が高いということは、お金を返すときに負担が増えるということです。

国債の金利が上がると、国の利払い費が増えるので、負担が増えます。


これを払うのは、未来の国民の税金です。

デフレと利払いの関係

一方で、デフレの時は、国債の利払い費はあまり増えません。

金利が低いということは、政府から見ると、利払い費も低くて、負担が軽いということです。

デフレの時は、金利が低くても国債が売れます。

デフレの時は、国債が人気になります。

なぜ金利が低いのに、投資家は国債を買ってくれるのでしょうか?

その理由は、デフレの時は、お金の価値が上がるからです。

デフレの時は、お金は使わずに持っておくのが、賢いです。

デフレの時は、多くの人は、買い物をせずにお金を手元に置いておきます。

それなら、国債を買ってしまうと、おトクです。

国債というのは、満期になれば元本が返ってきます。

デフレの時は、お金の価値は上がっているので、元本がそのまま戻ってくるだけでも、なんだかトクした気分です。

国債の場合はさらに利子もつきます。

つまり、デフレの時は、国債は賢いお金の使い方なのです。

このような理由で、デフレだった日本では長い間、国債にお金が集まり続けていました。

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