オイルショックの後、アメリカは、経済危機に見舞われました。
その時にレーガン大統領がどのように対応したのか見ていきます。
レーガン大統領の考え
レーガン大統領は、「お金持ちの人が国を発展させている」と考えています。
なぜなら、会社を経営してお金を稼いでいる人たちは、お金持ちの人だからです。
会社を経営する人たちが、一生懸命に働いてくれたら、国の経済は回復していくはずです。
そのため、経済を復活させるために、レーガン大統領は、お金持ちを優遇しました。
お金持ちの優遇
それでは、お金持ちを優遇するためには、何をするのでしょうか?
それは、高額所得者の最高税率を下げることです。
人々は、働いた時に、国に税金を納めています。
これを「所得税」と言います。
所得税は、お金をたくさん稼げば稼ぐほど、たくさん納める必要があります。
つまり、お金持ちの人の方がより多くの所得税を納めているのです。
お金を稼げば稼ぐほど、より多くのお金を国に納める必要があります。
しかし、レーガン大統領は、「それはお金持ちの人の自由を奪っている」と考えました。
高額所得者の最高税率を下げた理由
そのため、レーガン大統領は、高額所得者の最高税率を下げました。
その理由は、自分で稼いだお金を自分のものにできた方が、働くモチベーションが上がるはずだからです。
以前は、お金持ちは、稼いだ金額の70%を、政府に納める必要がありました。
しかし、レーガン大統領は、お金持ちの最高税率を28%まで引き下げました。
これのおかげで、お金持ちの人は、「もっと働こう」という気持ちになることができました。
トリクルダウン
また、「お金持ちが増えたら、貧しい人にも恩恵があるはずだ」という考え方も生まれました。
これは、トリクルダウンと呼ばれる理論です。
もし、お金持ちが増えたら、お金持ちの人は、買い物をたくさんするはずです。
買い物をたくさんすれば、世の中のお店は、もっと儲かるはずです。
だから、お金持ちを優遇したら、貧しい人にも恩恵があると考えられていたのです。