クラウディングアウトとは?公共事業で、金利が上がると、投資が減少する理由をイラストで解説

フリードマン
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クラウディングアウトとは

公共事業をすることで、金利が上がると、投資が減少します。

そして、投資が減少すると、国民所得が減少します。

つまり、国がお金を出したのに、民間投資が減ってしまって、国民所得が増えないのです。

このことをクラウディングアウトと言います。

公共事業の目的は、国民所得を増やすことです。

しかし、金利が上がると、民間投資が減るので、国民所得が増えないのです。

公共事業をすることで、金利が上がる理由

まず、公共事業をすると金利が上がります。

そのことを説明したいのですが、金利上昇には、2つのパターンがあります。

「良い金利の上昇」と、「悪い金利の上昇」です。

どっちみち金利が上昇しますが、上昇の仕方が違います。

教科書によって、「良い金利の上昇」を説明してるものと、「悪い金利の上昇」を説明してるものがあるので

この記事では、両方とも説明します。

まず、良い金利の上昇についてです。

景気が良くなると、モノがよく売れるようになります。

モノが良く売れる時は、ビジネスチャンスです。

モノが売れてる時に、設備に投資をすると、さらに儲けられる可能性があるのです。

そのため、例えば、パン屋さんだったらオーブンを買うなど、設備投資をします。

設備投資のためには、お金が必要です。

そのため、お金を借りようとする人が増えます。

そして、お金を借りたい人が増えると、銀行の金利が上がります。

こうして、景気が良くなることで、金利が上がるのです。

次に、悪い金利の上昇についてです。

公共事業を行うには、政府にお金が必要です。

普段は、税金で集めたお金を使って公共事業をします。

しかし、税収では足りない分は、国債を発行します。

しかし、国債を発行すると、金利が高くなるのです。

国債を発行することで、金利が高くなる理由は、国債の供給が増えることで、国債の値段が下がるからです。

国債の値段が下がると、金利が上がります。

金利が上がると、設備投資が減る理由

金利が上がると、設備投資は減ります。

設備投資とは、機械の購入や、工場の建設に、お金を使うことです。

投資をする時に、お金を持ってる人は、自分の持ってるお金を使います。

しかし、お金を持ってない人が投資する時は、銀行から借ります。

銀行からお金を借りるときに、チェックしなければいけないのが、金利です。

金利が高い時にお金を借りるのは、損です。

そのため、金利が高い時は、お金を借りる人が減ります。

つまり、投資をする人が減るのです。

設備投資が減ると、国民所得が減る理由

設備投資が減ると、国民所得が減ります。

なぜなら、投資しないと、もっとお金稼ぎをすることができないからです。

もし、例えば、パン屋さんがオーブンを買うなどの投資をしていれば、もっとパンを大量に生産できるようになるのです。

そして、オーブンを売った電化製品屋さんも儲かります。

設備投資が増えると、その分、儲かる人がいるのです。

しかし、設備投資が増えないと、儲かる人がいません。

お店が儲からない時は、そこで働いてる人の所得は減ります。

設備投資が減ると、所得が減るのです。

こうして、モノが売れなくなると、国民の所得は減るのです。

最後に

公共事業をすると、利子率が上がり、民間投資が減ります。

そのため、公共事業は無効だと、フリードマンは考えました。

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