デフレギャップとは?インフレギャップとは?イラストで分かりやすく解説

経済学入門

需給ギャップとは

需給ギャップとは、一国の経済全体の総需要と供給力の差のことです。

需要の方が少ない場合はデフレギャップ、需要の方が多い場合はインフレギャップといいます。

デフレギャップ

デフレギャップとは

デフレギャップは、デフレになりやすい状況のことです。

デフレとは、商品の値段が下がることです。

商品の値段が下がるのは、お客さんが少ない時です。

商品が多くて、買う人が少ないとき、モノが余ります。

モノが余ると、値段が下がります。

なぜなら、お客さんに選ばれる必要があるからです。

ケーキ屋さんが沢山あるのに、お客さんが少ないと、お店は「お客さんに選ばれる」必要があります。

お客さんは、安い商品が好きです。

選ばれるためには、安く売る必要があります。

お店は、なんとかして商品を売りたいので、値段を下げます。

こうして、商品の値段が下がるのです。

デフレギャップの時は、全員が働き続ければ、商品が売れ残ります。

売れ残りが出て供給過剰になります。

供給が多い状態を「超過供給」といいます。

デフレギャップを解決する方法

デフレギャップを解決する方法は、供給を減らすか、需要を増やすかです。

供給を減らすなら、働いている人を、クビにする必要があります。

供給を減らす場合は、失業者が現れます。

ケーキを作る人(供給)が多すぎるなら、パテシエを解雇するとか、工場を閉鎖することが必要です。

生産量を減らすとなると、失業者が増えます。

しかし、失業した人は、可哀想です。

失業者が増えることは、悪いことです。

失業がない状態が最高なのです。

失業がない状態のことを「完全雇用」と言います。

完全雇用を達成するためには、需要を増やす必要があります。

「デフレギャップの原因は、買いたい人(需要)が少なすぎるから」と考えて、需要を増やすのです。

「需要を増やす」とは、「買いたい人を増やす」ということです。

買いたい人を増やすには、お客さんがお金を持ってる必要があります。

つまり、国民の所得が増えると、需要が増えます。

インフレギャップ

インフレギャップとは

インフレギャップは、インフレが発生しやすい状況です。

例えば、3人で1つのケーキを奪い合えば、ケーキは高くても売れるようになります。

そして、ケーキの値段は高くなります。

お客さんが商品を奪い合う状況では,企業が価格を上げても、商品が売れるので、物価はどんどん上昇します。

インフレギャップが大きいということは、人手も設備も不足している状態です。

インフレギャップを解決する方法

インフレギャップを解決する方法は、供給を増やすか、需要を減らすかです。

供給を増やすなら、オーブンを買うとか、ケーキを作るパテシエを増やすとかが必要です。

設備や人を増やすことで、供給(ケーキを作る数)を増やすことができれば、インフレギャップが解決します。

言い換えると、インフレギャップはビジネスチャンスです。

なぜなら、ケーキ屋さんを作れば、売れるからです。

一方で、需要を減らすなら、買いたい人を減らす必要があります。

国民が持ってるお金が減れば、国民は、「買い物をしたい」と思わなくなります。

そのため、公共事業を減らしたり、増税することで、国民が持ってるお金を減らすようにします。

 

国民の所得が減ると、需要が減るのです。

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