ピケティの意見
ピケティとは、貧富の差を減らすにはどうしたらいいかを考えた人です。
ピケティによると、アメリカのトップ1%のお金持ちと、それ以外の人たちの貧富の差は、どんどん広がっています。
これを解決するために、彼は、お金持ちの人から、税金を集めるべきだと主張しました。
なぜなら、お金持ちの人は、お金を税金でたくさん納めても負担ではないからです。
たしかに、少しは負担があると思いますが、その負担は、貧しい人ほどではないのです。
ピケティへの反論
ピケティへの反論としては、なぜお金持ちの人が、お金を没収されなければいけないのか?という点があります。
人はそれぞれ、生まれ持っているものが違います。
例えば、生まれつきお金を持ってる人もいれば、生まれつき美声を持ってる人もいます。
どうして、お金持ってる人だけ、生まれ持ったものを没収されなければいけないでしょうか?
この考え方に対して、ピケティは、「能力や努力による格差は当然だ」と考えています。
能力がある人や、努力で能力を身につけた人たちは、社会に貢献しています。
才能がある人たちが、お金を得るのは、社会に貢献したからなのです。
しかし、親から財産を相続した人は、違います。
親からお金を受け継いだ人は、社会のみんなに貢献しているわけではないのです。
そのため、ピケティは、お金を生まれ持った人は、お金を税金として国に納めるべきだと考えました。
ピケティが反対しているのは、親から子どもにお金が受け継がれることによる格差です。
なぜなら、お金が子どもに受け継がれることによる格差は、社会のみんなにとって、何の意味もないからです。
平等についての考え方
ここで、平等についての考え方について紹介します。
平等についての考え方には、「出発点の不平等」と「結果の不平等」があります。
出発点の不平等というのは、生まれた時点からお金を持っているかどうかという不平等です。
一方で、結果の不平等とは、生まれた時点でお金を持ってなかった人が、努力をした結果、お金を持つようになったことによる不平等です
結果の平等にこだわると、能力や努力の評価を無視することがあります。
だから、ピケティは、結果の平等を作ろうとはしてないのです。
ピケティは、生まれつきお金が不平等であることに反対しているのです。