トリクルダウンは存在しないと考えたピケティの意見をイラストで解説

ピケティ

ピケティは「トリクルダウンは存在しない」と主張しました。

ピケティは、どんなことを主張したのでしょうか?

見ていきます。

トリクルダウンとは

トリクルダウンとは、「お金持ちになれる人から、お金持ちになろう」という考え方です。

シャンパンタワーにお酒を注ぐと、いづれは、すべてのグラスにお酒が注がれるのと同じで

お金持ちになれる人がお金持ちになれば、やがては全体を潤して、格差がなくなるのです。

トリクルダウンのもともとの意味は「したたり落ちる」です。

新自由主義と言えば、トリクルダウンです。

経済学におけるトリクルダウンとは、富める者から富んでいけば、いずれ富の格差がなくなるという考え方です。

お金持ちがさらにお金持ちになれば、やがて富は全体をうるおし、格差はなくなっていくということです。

ピケティの意見

ピケティは、逆に、お金持ちがどんどんお金持ちになっていくのを放置すれば、貧富の格差はますます拡大すると言っています。

なぜなら、企業で儲けが出た時に、社長の給料が増えれば、従業員の給料は減るからです。

ピケティは、トリクルダウンは根拠がないと主張しています。

ワイングラスは、キャパシティがあって、いつかはワインか溢れます。

しかし、人がお金を蓄える時は、キャパシティがないので「溢れる」ことがないのです。

放置すれば、貧富の差は、勝手に広がっていきます。

そのため、政府が税金で、富の再分配をするべきなのです。

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