ネオ・リベラリズムとは?
ネオ・リベラリズムとは、自由を大切にする考え方です。
新自由主義とも呼ばれます。
自由を大切にするというのは、政府からの指図を受けないということです。
ネオ・リベラリズムの人たちは、ルールで規制されることを嫌います。
援助は必要ない
政府から指図されないということとは、政府から援助されないということです。
政府から守られている状態は、自由ではないのです。
税金について
税金とは、貧富の差を生まれづらくするためのシステムです。
税金でお金を集めて、貧しいのために「社会保障」を用意するのです。
ただ、税金とは、貧しい人を助けるけれど、お金持ちの人が損をする制度です。
税金が高いと、お金持ちの人は自由にお金を稼ぐことが難しくなります。
そして、経済が停滞しやすくなるのです。
税金があると、一緒懸命にお金を稼いでる人が報われません。
そのため、努力する人を自由にさせる方が、経済は活性化すると、ネオ・リベラリズムの人は考えています。
ネオ・リベラリズムは、税金を減らすことで、経済を活性化させようと考えているのです。
規制を減らそう
ネオ・リベラリズムの人たちは、規制を減らしたいと考えています。
世の中には、必要のない規制がたくさんあるのです。
例えば、家賃統制です。
家賃統制とは、家賃の値段を上げすぎないようにするルールです。
例えば、家に住んでる時に、急に大家さんがやってきて「来月から家賃を2倍にします」と言われたら困ります。
このようなことが起きないようにするために、家賃統制というルールがあるのです。
しかし、ネオ・リベラリズムの人たちは、この家賃統制に反対です。
なぜなら、住宅不足になるからです。
住宅不足になる理由を説明します。
家賃を上げてはいけないと統制すると、大家さんは、儲けることができません。
儲けることができなくなれば、大家さんは家を貸したいと思えません。
こうして、家を貸す人が減ります。
住宅不足とは、家を借りたい人が多いのに、家を貸したい人が少ない状態です。
家賃統制で、家賃を低い金額に統制してしまうと、家を貸す人が減ります
一方で「安く借りれるなら借りたい」と考える人が増えるので、借りたい人は増えます。
こうして、住宅不足が深刻になるのです。
住宅不足が起きると、大家さんは、誰に貸すのかを、選びたい放題になります。
つまり、大家さんは、好みの人に家を貸すことができるのです。
例えば「○○人は部屋を汚く使う」という偏見が生まれると、その国の人が家を借りづらくなってしまいます。
住宅不足が起きると、マイノリティーや偏見の対象にされている人が、家を借りることが難しくなってしまうのです。
ネオ・リベラリズムの人たちは、家賃統制がない方が良いと考えています。
家賃統制をしなくても、放っておけば、価格は、適切な価格になるというのが、ネオ・リベラリズムの考え方です。
自由な競争をしよう
自由競争をすると、より安く質の良いサービスが提供されます。
政府の介入を最小限にすれば、企業は活発に競争を行い、消費者の選択肢も広がるのです。
福祉国家の欠点
福祉国家の欠点は、財政赤字と、スタグフレーションです。
ネオ・リベラリズムの人たちは、この二つを解決するために、経済を活性化させることが大事だと考えました。
貧富の格差が生まれても大丈夫
ネオ・リベラリズムの人たちは、貧富の格差が生まれても大丈夫だと考えます。
なぜなら、お金持ちになれる人から、お金持ちになることで、最終的には、社会全体が豊かになると考えているからです。
この考え方は、トリクルダウンと呼ばれています。
トリクルダウンとは「貧富の格差が起こっても、お金持ちが潤えばそのしずくがやがて貧困層にも行き渡り社会全体が豊かになる」という考え方です。