世界恐慌
世界恐慌の時に活躍したのはケインズです。
世界恐慌の時は、お店の商品が売れなくなります。
商品が売れない時は、お店の人は商品を値下げします。
世界恐慌の時は、世の中の商品の値段がどんどん下がっていました。
それをデフレと言います。
デフレを解決してくれたのがケインズです。
ケインズ
世界恐慌が起きた時、ケインズは物価を上げることで、問題を解決しようとしました。
ケインズは、デフレが解決して、物価が上がれば、お店が儲かって、給料が上がって、景気が良くなると考えました。
給料が上がれば、国民が豊かになります。
そのために、まずは物価を上げようと考えました。
インフレ
ケインズのやり方で実際にやってみたところ、インフレが酷くなってしまいました。
インフレになり物価を上げることには成功しました。
しかし、給料は上がりませんでした。
インフレとは、お店の商品の値段が高くなることです。
お店の商品が高いと買い物できません。
人々は、インフレを止めて欲しい!と考えていました。
こうして、人々がケインズのやり方は失敗だったと考えるようになります。
そこで、新しい考え方が生まれました。
それがマネタリズムです。
マネタリズムを主張したのはフリードマンです。
フリードマンは、インフレを解決するために頑張りました。
フリードマン
ケインズの頃は、インフレになれば世の中は良くなると考えられていました。
しかし、フリードマンは、むやみにインフレさせるのは良くないと考えます。
インフレになりすぎると、買い物に必要なお金が増えるので、国民が貧しくなってしまうのです。
そのため、インフレを抑えるべきだと考えました。
当時、インフレが起きた理由は、オイルショックが起きて、商品の値段が上がったからです。
商品の数には限りがあります。
買いたいお客さんが多いのに、商品の数は少ない時は商品の値段は上がります。
インフレになる理由は、お店の商品の数が少ないからです。
フリードマンは、インフレを解決するために、供給力を伸ばすべきだと考えました。
フリードマンが考えたのは、供給力が低いから物価が上がってしまうということです。
それなら供給力を上げる必要があります。
そのため、国営企業を民営化しました。
そうすることで、供給力を上げようとしました。
また、インフレを止めるためには、お金を刷らない方がいいと考えました。
ケインズの時は、お金の量をたくさん刷ってしまって、増やしすぎてしまいました。
ものが増えているので、それに合わせてお金の量を増やすと、物価は安定します。
しかし、ケインズの場合は、お金を増やしすぎてしまいました。
商品の供給量を上回るくらい、お金を増やしたので、それがインフレにつながったのです。
インフレになると、お金の価値が下がります。
そのため、フリードマンはお金は増やしすぎてはいけないと考えました。
世の中のものが増えるスピードに合わせたスピードでお金を増やさないといけないのです。
お金を増やしすぎてしまうと、インフレになるので、インフレを作らないように、お金を増やしすぎないようにしようとしました。
それをK%ルールと呼びました。
K%ルールのデメリット
しかし、いざK%ルールでやってみると、物価は下がったものの、失業者が増えてしまいました。
その理由は、お金の流通速度も下がってしまったからです。
お金の流通速度が下がると言うのは、人々がお金を使わなくなると言う事です。
お金を刷る量を減らすと、物価が下がります。
物価が下がってデフレになったら、人々は、貯金するようになったのです。
貯金してしまうと、お店は儲からなくなるので、景気は良くなりません。
景気が良くならないから、失業者が増えてしまいました。
デフレになると、貯金する人が増えました。
その理由は、流通性選好があるからだと、ケインジアンは考えました。
インフレの時より、デフレの時の方がお金の価値が高いです。
お金の価値が上がったら、人々はそれを貯金したいと考えるようになります。
お金の価値が高い時は、物と交換しないで、お金のまま持っていたほうがいいです。
お店の物の値段が下がっていくと言う事は、今日買い物せずに、明日買い物したほうがより安く商品を買うことができるということです。
じゃあ今買わないでちょっと貯金しておこうかなって言う気持ちになります。
こうして、人々がお金を使わなくなります。
貯金する人が多いと景気が悪くなります。
フリードマンは、お金の流通速度が下がるということまでは考えてなかったので、びっくりしました。