フリードマンは、世界恐慌をどう解釈したのか?イラストで分かりやすく解説

フリードマン
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フリードマンは、「大恐慌は、経済が不安定であることを示すものではなく、判断をミスると、大変なことになるということを示したのである」という主張をしています。

なぜ、このように主張したのでしょうか?

世界恐慌をどう解釈するかについて「一般論」と「フリードマンの考え」を比較していきます。

金融引き締めとは

金融引き締めは、景気が良すぎる時に行う政策です。

中央銀行は、国にお金を供給しています。

お金をたくさん供給すると、景気が良すぎてしまいます。

金融引き締めは、国に供給するお金の量を減らすことです。

景気が良すぎる時に、金融引き締めを行います。

金融緩和とは

金融緩和とは、景気が悪い時に行う政策です。

金融緩和とは、国にたくさんお金を供給することです。

景気が悪い時は、国のお金が少なすぎる時です

景気が悪い時は、中央銀行は、国のお金の量を増やしたいです。

そのため、景気が悪い時、金融緩和を行います。

世界恐慌とは

世界恐慌とは、アメリカで起こった深刻な不景気のことです。

アメリカでの不景気をキッカケに、世界中が不景気になってしまいました。

しかも、世界恐慌の時は、景気が悪いのに、中央銀行は、金融引き締めをしてしまいました。

そのため、状況が悪化してしまったと、フリードマンは主張しています。

世界恐慌の原因

一般論

株価の暴落の後に世界恐慌が起きました。

そのため、一般論としては、株価の暴落が世界恐慌の引き金になったと考えられています。

フリードマン

一方で、フリードマンは、金融引き締めをしたから世界恐慌になったと主張しています。

世界恐慌の時、アメリカの通貨供給量は3分の1に減少しました。

こんなにお金が減ってしまうことを、食い止めるべきだったのです。

本来は、国のお金を増やさないといけないところを、逆に減らしてしまったのが原因なのです。

株価暴落の後、アメリカの金融を引き締めたのがアウトだったのです。

世界恐慌から学べること

一般論

一般的には、世界恐慌は、市場が不安定なために起きたのだと考えられています。

景気は不安定だからこそ、政府が、コントロールしないといけないのです。

フリードマン

一方で、フリードマンは、政府の人たちの「判断ミスは恐ろしい」と主張しています。

大恐慌は、一握りの人間が権限を握る時、そこで判断ミスがあったら、大変なことになるということを示しました。

そこで、政府は市場経済への勝手な介入をやめるべきなのです。

中央銀行が勝手なことをすると、世の中が悪くなってしまいます。

そのため、政府は経済に介入しない方がいいのです。

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