マーシャルプランとは、復興支援計画のことです。
戦争でボロボロになったヨーロッパの国々を助けるために作られました。
どんなものか見ていきます。
第二次世界大戦後
第二次世界大戦では、ヨーロッパは全体的にボロボロになっていました。
そして、その後「冷戦」と呼ばれるアメリカとソ連の対立が起きます。
アメリカも、ソ連も、それぞれ仲間を増やそうとしていました。
アメリカが仲間を増やすために行ったのがマーシャルプランです。
マーシャルプラン
アメリカは、西ヨーロッパには、お金をたくさんプレゼントして、アメリカの仲間になるように誘導しました。
そして、ヨーロッパの国々に早く国を建て直してもらって、ソ連の仲間にはならないようにしました。
西ヨーロッパの国は、アメリカからの莫大な資金援助のおかげで、早く回復することができました。
アメリカが西ヨーロッパを助けたのは、「資本主義の方が良い」ということを形にするためです。
当時は、アメリカとソ連は、考え方の違いで対立していました。
アメリカは、資本が正しいと考えていました。
一方で、ソ連は社会主義が正しいと考えていました。
アメリカは、ヨーロッパの国々の人に「資本主義が正しい」と感じてもらうために、ヨーロッパを支援したのです。
アメリカの当時の国務長官がマーシャルさんだったので、この計画を「マーシャルプラン」と言います。
正式名称は、「ヨーロッパ経済復興援助計画」です。
マーシャルプランのおかげで、西ヨーロッパの国々は、お金をもらいました。
そして、そのお金を使って、自動車、機械、鉄鋼など、さまざまなものをアメリカから買いました。
「アメリカから買い物をする」ということは「アメリカがお金を受け取る」ということです。
それによって、アメリカはさらに儲かりました。
やがて西ヨーロッパの国々の経済が復興し、もうマーシャルプランはいらないということになりました。
しかし、アメリカからお金を受け取ってそれで経済を発展させるという仕組みが出来上がっていたので、それが国際組織になりました。
それがOECDです。
マーシャルプランがOECDへと発展していったのです。