私の周りには、オランダ出身の人が数人いるのですが、彼女たちは、強いメンタルを持っています。
彼女たちと生活してる中で、素敵だなぁっと思ったことを、ここにまとめます。
フィードバックは受け流す
彼女たちは、ネガティブなフィードバックを、軽く受け流す傾向にあります。
アドバイスをもらっても、自分に合わないものは、避けるのです。
ポジティブなフィードバックを重く受け止め、ネガティブなフィードバックは軽く受け流すのです。
フィードバックは、成長するチャンス
また、フィードバックをもらうと、「自分は大切にされている」と感じるのだそうです。
日本では、ネガティブなフィードバックは、人を傷つける可能性があります。
フィードバックを伝えたその瞬間は問題がなくても、時間が経つほどに、ムクムクと相手の頭の中で、フィードバックの言葉が誇張されてしまって、反感を向けられるキッカケになるかもしれません。
そのため、欠点を伝える時は、オブラートに包んで伝えるのが一般的です。
一方で、オランダ出身の友達は、ネガティブなフィードバックを割とズバッと言います。
それは、相手のことを大切している証拠なのだそうです。
相手が気づいてない着眼点からの意見を伝えることが、彼女たちにとっての優しさなのです。
反論は栄養
彼女たちは、反論されても落ち込みません。
むしろ、反論されたら「議論が盛り上がってきた」とポジティブに捉えるのです。
「相手の意見も検討してみて、気に入ったら使おう」と彼女たちは、考えます。
反論された時、それが自分の栄養になると思えば取り込むし、そう思わなければスルーするのです。
自由に意見が言える理由
日本人が自分の意見を自由に言えない理由の一つは、「失言したくないから」というものがあると思います。
しかし、彼女たちは、失言をあまり恐れていないように思います。
おそらく彼女たちが前提にしていることは「人は簡単に傷つかない」ということです。
日本人の方が「他人を傷付けないようにしよう」という気持ちが、強い気がします。
しかし、オランダの人たちは、「自分のことは自分で守ろう」という気持ちの方が強い気がします。
自分の失言一つで、傷つくほど、人は弱くないと信じてるから、率直に喋れるのかもしれません。
また、彼女たちは、他人の失言に対しても寛容です。
なぜなら、自分に合わない意見とは、距離を置けばいいだけだからです。
失言に寛容というより、無視するだけなのです。
日本では「苦い薬は身体にいいから」と言って、自分に合わない意見を無理矢理、言い聞かされることがあります。
しかし、彼女たちは、自分にとって心地よい意見を受け入れていきます。
あえて、ことわざを作るのであれば、「いい薬は美味い」のです。
真似をしない
彼女たちは、やみくもに成功者の真似をすることはしません。
なせなら、人には、それぞれ個別の事情があるからです。
誰かにとって「良い生き方」は、自分にとって「良い生き方」とは限りません。
成功例があったとしても、それを真似すれば成功できるとは限らないのです。
「褒め」は「媚び」である
彼女たちは、褒めてくる人を、ちょっと避ける傾向があります。
褒められると、「子ども扱いされてる」感じがするのだそうです。
彼女たちは「なんでも言い合える仲になろうね!」とよく言います。
これの意味は、本当に「なんでも」言い合おうという意味です。
たとえ、その言葉が相手を傷つけるとしてもです。
他人に批判的
日本人の方が、自分を批判的に見れる人が多いように思います。
「自分が間違ってるかもしれない」という視点から、物事を見れるのです。
一方で、オランダ出身の友達は、あまり自己批判をしません。
だからこそ、他人からのフィードバックを必要とするのです。
そして、他人の意見を聞く時は、批判的に聞きます。
少しでも、新しいアイディアを付け加えれると思ったら、とりあえず伝えてみるのです。
たまに、議論が過熱していて「喧嘩してるのかな?」と感じるのですが、本人たちは「議論を楽しんでる」だけみたいです。
率直であることは素晴らしい
彼女たちは、ネガティブなフィードバックを軽く受け流します。
私は、そう知ったので、彼女たちを真似して
ネガティブなフィードバックをズバッと言うようにしてみました。
すると今度は「そんな言い方は傷つく」と怒られてしまいました。
傷ついた時に、すぐにその場で「傷ついたよ」とリアクションできるのです。
最初は、「メンタルが弱い人なのか!?」も面食らったのですが
おそらく、しんどくなる前に気持ちを伝える習慣があるのだと思います。
私だったら、傷ついたとしても、プライドを守るために、それを隠してしまいます。
無意識のうちに、表情だけで、気持ちを伝えようとしてしまうのです。
しかし、彼女たちは、言葉で説明します。
自分の感情をその場ですぐ言うのです。
それが、ストレスを引きずらないコツなのかもしれません。
悪い人は悪い人
日本人である私は、親から「悪い人がいたら、その人たちの良い点を探してあげよう」と教育を受けています。
「見た目で判断することのは悪いこと」と言われているのです。
そのため、悪い人がいても、距離を取らずに、観察してしまうクセがあります。
しかし、彼女たちを見て、思ったことは、「悪い人と判断するまでが、素早い」ということです。
つまり、見た目で判断するのです。
自分を守るために、悪い人を「悪い人だ」と、決めつけるのです。
だから、サクッと、悪い人から距離を置けるのです。
結論
日本の文化も素晴らしいし、オランダの文化も素晴らしいです。
ただ、ネガティブなフィードバックをたくさんされて苦しい時は、オランダ人の価値観を思い出すようにして、乗り越えるようにしたいなと思います。