不景気の原因
レーガン大統領は、不景気の原因は、政府が大きいからだと考えました。
大きな政府では、貧しい人を助けるルールがたくさんあります。
例えば、最低賃金です。
大きな政府の場合は、最低賃金は高めに設定します。
最低賃金が高いと、労働者は嬉しいです。
なぜなら、もらえるお金が多くなるからです。
一方で、企業の経営者は、最低賃金が高いとしんどいです。
なぜなら、企業の利益が減るからです。
また、大きな政府では、税金を増やす傾向にあります。
国民から、多めに税金を集め、貧しい人のために使うのです。
税金が高いと、弱者にとって有利です。
お金がなくても、政府が助けてくれるからです。
一方で、たくさんお金を稼いでいる人は、その分、負担が増えます。
企業の経営者などの「税金を払う側」にとっては、税金は少ない方がいいのです。
大きな政府に反対
レーガン大統領は、このような大きな政府に反対しました。
レーガン大統領は、政府を小さくして、もっと、経営者を優遇しようと考えたのです。
国民の中で、一番お金を稼いでくれるのは、経営者です。
そのため、経営者を優遇した方がモチベーションを上げてくれて、国を成長させてくれると、レーガン大統領は考えたのです。
そして、裕福層を優遇し、貧困層を犠牲にするような国になっていきました。
反論
このような、レーガン大統領のやり方に反対する人もいます。
裕福層を優遇して、貧困層を犠牲にしているという意見です。
小さな政府では、お金がない国民がいても、政府は助けません。
小さな政府は、貧困者を犠牲にしてしまうのです。
レーガン大統領の意見
レーガン大統領は、小さな政府は、裕福層に有利なだけでなく、貧困層にもメリットがあると考えます。
なぜなら、お金持ちがさらにお金持ちになれば、買い物をたくさんしてくれるはずだからです。
買い物をする人が増えたら、貧しい人にもお金が行き渡ります。
裕福層が儲かれば、貧困層にも繁栄のおこぼれが回ってくるのです。
新自由経済政策
レーガン政権のように、小さな政府を目指す政策を、新自由経済政策と言います。
それは、トランプ政権まで40年続きました。