三面等価の原則を知恵袋よりも分かりやすく解説

経済学入門
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三面等価の原則

三面等価の原則とは、一国の経済において、支出、生産、分配の額が同じになることです。

もしこの国にパン屋しかなかったから、パンを売った額と、買い物した額と、パンで儲けた額が同じになるということです。

生産

生産とは、「作る」と言う意味です。

「パンを生産する」というのは、「パンを作る」ということです。

商品を生産して売ったら、お金がもらえます。

たくさん生産したら、たくさんお金がもらえますし、あまり生産しなかったら、あまりお金がもらえません。

どれくらいパンを生産するかで、どれくらいパンで儲かるのかが決まるのです。

作られたパンは、お店で売られます。

生産されたものは、必ず販売されます。

販売されるということは、買う人がいるということです。

買い物というのは、お客さんから見れば「お金が減って、商品が増えた」ということです。

パン屋さんから見れば、「お金が増えて、商品がなくなった」ということです。

売る人がいれば、必ず、買う人がいます。

だから、生産(売る人)と支出(買う人)の合計は同じです。

支出

支出とは、お金を使うということです。

つまり、買い物のことです。

商品が売れたということは、買う人がいるということです。

商品を買う人がいるから、商品が売れます。

Aさんが買い物をするということは、Bさんのお店が儲かるということです。

売り上げは、最終的には誰かしらの所得(分配)となります。

分配

分配とは、所得とか、給料とか賃金のことです。

パンを売って儲けたお金のことです。

パンを売って得たお金が所得です。

所得とは、パンでどれだけ儲けたのかということです。

パン屋さんは、パンを売ってお金を得ます。

パンを作った分、パンで儲けます。

儲かって得たお金を「所得」と言います。

所得は、買い物や貯金に使われます。

所得は、買い物するか、貯金するかしか使い道がありません。

パン屋さんは、所得を得ます。

パン屋は、手に入れたお金を使って買い物をします。

経済学の前提として「人は、持ってるお金を、使い果たす」という考え方があります。

たしかに、途中で貯金することはあるかもしれませんが、お金を稼ぐことの最終的な目的は、買い物に使うためです。

貯金されたお金も、最終的には、買い物に使われます。

所得は、支出になるのです。

パン屋さんは、パンを売ってお金を稼ぎます。

しかし、お金を稼いだ後、そこで働いてた人たちは、お弁当などを買うかもしれません。

パン屋さんは、パン屋であると同時に、お弁当屋さんにとっての「お客さん」なのです。

労働者は、生産者であり、消費者でもあるということです。

稼いだお金のうち、買い物に使った分を「消費」と言います。

貯金した分を「貯蓄」といいます。

貯金というのは、「買い物に使わなかったお金」ということです。

投資の話

次に、投資というワードが出てきます。

投資とは、株を買うことではありません。

ここで言う投資とは、「売れ残り」のことです。

パン屋がパンをお店に並べたら、パンは全て売れ切れるでしょうか?

売り切れません。

売れ残ることもあります。

作るパンの量より、買われるパンの量の方が少ないわけです。

経済学者としては、この二つの額が一致しないと、モヤモヤします。

そこで、「売れ残った分」という項目を作りました。

これは、二つの額を一致させたいから、作った項目です。

この売れ残りは、解釈として「パン屋が自分で買い取る分」という解釈をします。

「生産されたものは、全て売れる」と言い切りたいので、売れ残りに関しては「パン屋が自分自身で買った」という解釈にします。

また、「売れ残り」のことを、「投資」と呼びます。

なぜ、売れ残りが「投資」なのでしょうか?

なぜなら、今日の売れ残りは、明日に売るからです。

このように、投資は必要です。

なぜなら、商品は、急には作れないからです。

年内に作られたものは、必ず売れることになっています。

しかし、売れなかった分は、「投資」という名前で呼ばれます。

「来年以降に売るために、在庫を増やしたもの」と解釈されるのです。

投資=貯金

余談ですが、ケインズは、「投資=貯蓄」という話をしています。

売れ残る分(投資)=貯金する分(貯蓄)

「投資」と「貯蓄」は、必然的に等しくなります。

お客さんがパンを買わずに貯金をすると、その分、パンが売れ残ります。

お客さんの貯金が増えるほど、パンが売れ残ります。

貯蓄が増えると、パン屋の投資も増えるのです。

貯金の話

また、ケインズは、「全員が同時に貯金を増やすことはムリ」という話をしてたので、ついでに紹介します。

誰かがお金を使うと、儲かる人がいます。

パン屋が儲かれば、パン屋さんは、貯金ができます。

パン屋でいつもパンを買ってるAさんが、パンを買ってくれるから、パン屋のBさんは貯金ができます。

もし、Aさんがパンを買わずに貯金したら、どうなるでしょうか?

Aさんが貯金をすると、Bさんは儲からなくなります。

Aさんが貯金を増やすと、Bさんの貯金が減るのです。

AさんとBさんが、同時に貯金を増やすのはムリなのです。

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