不変資本と可変資本についてイラストで分かりやすく解説

マルクス

モノのことを不変資本といいます。

また、ヒトのことを可変資本といいます。

なぜモノが不変で、ヒトが可変なのか、理由を見ていきます。

不変資本

「不変」とは、「変わらない」という意味です。

「不変資本」とは、「価値が変わらない」ということです。

例えば、小麦粉や卵は、加工してドーナツを作ることができます。

ただ、加工の過程で、材料の価値の大きさは変わりません。

カタチが変わっても、価値が変わらないのです。

このような「モノ」は、価値が変化しないという意味で、「不変資本」と言います。

また、モノは、「交換することで、価値が増える」ということもありません。

価値を交換する時は、等価交換です。

わらしべ長者みたいに、どんどん価値が大きいものと交換しているわけではないので

交換によって利益が出ることは、ありません。

そのため、モノは「不変資本」です。

可変資本

一方で、労働者は「可変資本」です。

つまり、価値が変わるということです。

これは言い換えると、搾取ができるということです。

無理やり働かせることで、労働力以上の価値を生み出してくれるのです。

労働力は、働き方によって、価値の大きさが変わるので「可変資本」と呼ばれています。

搾取

マルクスいわく、搾取が起きるのは、労働力だけが可変資本だからです。

資本家は、労働者を搾取することでしか、お金持ちになることができません。

だから、労働者は、過酷な状況で働かさせられてしまうのです。

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