交換価値とは?漫画で分かりやすく解説

マルクス

人が交換をするときは、同じ価値のものを交換します。

しかし、「どれくらいの量」が「同じ価値」なのか、比べることは、難しいです。

そのため、「同じ労働量かどうか」を考えるようになったのです。

交換

人が交換をしたい時、同じ価値のものを交換します。

しかし、それぞれの商品の「価値」を比べることは難しいです。

例えば、りんご1個の価値は、バナナ何本分なのか、分かりません。

人々は、何を比べて、商品の価値を比べているのでしょうか?

そこでマルクスは、人々は「人間の労働量を比べている」と考えました。

なぜなら、どの商品も、人間が労働をして作ったという点では、同じだからです。

人々は、「同じくらいの労働力で作れるだろう」と考えたモノ同士を交換するのです。

交換価値

交換価値とは、生産にかけた労働量を表します。

人々が交換をするときは「交換価値が同じもの」を交換します。

価値

マルクスいわく、価値は、どれくらい時間がかかったのかで決まります。

例えば、お医者さんになることは、価値が高いです。なぜなら、たくさんの時間、勉強するからです。

たくさん時間がかかっているものは、価値が高いのです。

仕事が早い人

ここまでは、「時間をかけて作ったものは価値が大きい」という話をしてきました。

しかし、世の中には、仕事が早い人と、遅い人がいます。

「時間がかかる方が価値がある」とするなら、「仕事が遅い人が価値がある」ということになってしまいます。

でも、そんなことはないはずです。

「仕事が早くできる人が作ったものは、価値が小さい」ってことには、ならないはずです。

そのため、マルクスは、「平均を見よう」と、言いました。

「平均的な労働者がどれくらい時間をかけて生産するか」で、商品の価値は、決定されるのです。

社会的平均時間

仕事の平均の時間のことを「社会的平均時間」と言います。

「ある商品をつくるのに、これくらいの労働力が必要だ」ということです。

価値の大きさは「社会的平均時間」で決まります。

「社会的平均時間」は、工事が機械化しているかどうかで変わります。

機械がたくさんある工場では、短い時間で商品が作れます。

一方で、全て手作りしてる工場では、長い時間をかけて商品を作ります。

「社会的平均時間」は、工業技術レベルなど、社会や時代の生産性の状況によって変わるのです。

機械化

工場が機械化すると、商品の値段は下がります。

なぜなら、機械化すれば、今までと同じ時間内に、より多くの商品を生産できるようになるからです。

そのため商品は安くなります。

労働の量が同じなら、つねに価値は同じなのです。

最後に

「労働の量が同じなら、つねに価格が同じ」です。

例えば、真夏も真冬もジュースの値段は同じです。

「夏はジュースが高いけど、冬は安い」なんてことは、起きないのです。

なぜなら、商品の値段は、労働量で決まるからです。

満足できるから値段が高いわけではないのです。

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