マルクスは、『資本論』で、使用価値と、交換価値について、話しています。
それぞれ、どのような意味なのでしょうか?
みています。
使用価値
まず、使用価値についてです。
使用価値とは、「消費することで、満足できる」ということです。
例えば、バナナは、食べることができます。
バナナの使用価値は「食べたい」という欲求を満たすことです。
交換について
あるところに、バナナを育ているAさんがいるとします。
また、服を作っているBさんがいます。
Aさんは、服が欲しくて、Bさんは、バナナが欲しいです。
2人は、バナナと服を交換することにしました。
交換する時は、必ず、同じ価値の分だけ交換します。
しかし、服一着は、バナナ何本分の価値なのでしょうか?
それぞれの商品には価値があります。
しかし、価値を比べることは難しいです。
この2つは、違う商品のため、価値を比較することが不可能なのです。
それでも、2人は交換がしたいです。
交換するためには、共通の何かを比較しないといけません。
そのため、労働量を比べることになったのです。
全ての商品の共通点は、「人が労働をして作った」ということです。
労働量が交換価値の量です。
交換を成り立たせるためには、交換価値を比較する必要があります。
交換価値の量を比較することで、交換が可能になるのです。
交換価値とは
交換価値とは、商品が交換される時に使う基準です。
交換価値は「どれくらい労働量をかけたか」によって決まります。
交換価値は、「労力の大きさ」によって決まります。
「価値が大きい=その商品を作るのに手間がかかっている」ということです。
時間をかけて作ったものは、「価値」が大きいです。
その商品に、どれだけの労働が費やされたかによって、交換価値が決まります。
使用価値と交換価値の違い
同じモノでも、商品になったり、ならなかったりします。
山で流れてる水は商品ではないですが、お店で売られてる水は商品です。
両方とも水なのに、何か違うのでしょうか?
それは、労力がかかっているかどうかです。
山から湧き出ている水を、その場で売っても、ほどんと労力がかかりません。
お客さんも、川で簡単に水を手に入れることが出来ます。
そのため、川のそばでは、水を買わないのです。
資本主義
資本主義の中では、使用価値は、あまり大切にされません。
使用価値があることではなくて、「使用価値があるように見えること」が大事なのです。
クォリティが低くても、商品としての価値は同じです。
使用価値があるように見えれば、売れるので、売れればいいのです。
そのため、量を増やすために、食品を偽装したりする人もいます。