保護貿易とは
保護貿易とは、海外からの輸入品に制限をかけて、国産品を守ることです。
国産品を守る方法
国産品を守る方法は、輸入品が国内で売れにくくすることです。
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輸入品を売れなくする方法は、関税です。
関税とは、海外から輸入する商品にかける税です。
税金をかけると、海外の商品が値上がりします。
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輸入品の値段が高くなれば、お客さんは、輸入品を買わなくなります。
なぜなら、お客さんは、安い商品を買いたいからです。
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お店の商品は、安い方がよく売れます。
関税のかかった商品は、値段が上がるので売れにくくなります。
輸入品の値段を高くしておくことで、国産品を売れやすくするのです。
保護貿易のメリット
自国の産業が競争に負けないようにできる
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国産品を守るメリットの1つ目は、国民の雇用を守ることができることです。
つまり、日本人が失業しないようにすることです。
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海外と競争したら、日本人が失業する恐れがあります。
なぜなら、海外と貿易すると、海外の会社に、国内のお客さんがとられてしまうからです。
例えば、バナナは、日本で作るより、東南アジアで作る方が安く作ることができます。
なぜなら、東南アジアの人件費が安いからです。
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海外から、安く輸入品が買えてしまう状況では、国産品が売れなくなります。
貿易を自由にしてしまうと、日本で作った商品が売れづらくなってしまうのです。
そして、輸入品に負けて、失業してしまう人がいるのです。
戦争があっても、飢えない
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保護貿易のメリットの2つ目は、自分の国で商品が作れたら、戦争が起きても、飢えないことです。
保護貿易とは、自国でも生産できるようにしておくということです。
もし、農作物を輸入に頼っていたら、輸入できなくなった途端に日本人が食べるものがなくなってしまいます。
つまり、自国でも生産できるようにしないと、戦争が起きた時に困るのです。
日本は多くの農作物に関税をかけています。
それは、国産品が衰退することを防ぐためなのです。
貿易赤字にならない
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海外の商品が日本でたくさん売れたら、輸入をたくさんする必要が出てきます。
「輸入をたくさんする」=「海外にたくさんお金を払う」です。
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輸入をたくさんしているということは、お金が海外に流れているということです。
貿易赤字が起きてる時は、儲かっていません。
貿易は、黒字のほうがいいのです。
保護貿易をするということは、輸入を減らすことなので、貿易を黒字にすることができます。
デメリット
既得権益が生まれる
保護貿易のデメリットは、既得権益が生まれることです。
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関税に守られて商売をしている人たちは、そのぶん利益を多く手にしています。
例えば、とある輸入品の値段が、関税がかかって、日本での販売価格は200円になったとします。
輸入品が200円なので、日本の商品は余裕で勝つことができます。
それだけではなく、200円までは、値上げしても良い状況になるのです。
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輸入品の値段が上がると、その分、国産品を作る人は、多くの利益を得ているのです。
これは、悪いことをしているという意味ではなくて、怠けているということです。
関税に守られてる人は、怠けてしまいます。
関税に守られることで、「もっと安く売ろう」という努力をしなくなるのです。
そのため、国際競争力がつかないのです。
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保護貿易をすると、自由競争にさらされないために自国の産業が成長せず、国際競争力を持つことができなくなるのです。
最後に
産業を保護するのは、国内の産業を守るためです。
産業保護のメリットは、産業が廃れるのを防ぐことです。
そして、デメリットは、国際競争力がつかなくなることです。
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日本の農業が廃れたら、戦争が起きた時に食べるものがなくなってしまいます。
その事態を避けるために、産業保護があるのです。