利上げとは?金融緩和とは?金利と円安の関係をわかりやすく解説

金利

利上げって何?

金融緩和政策って何?

円安とどんな関係があるの?

そんな方向けに、金利と円安の関係について、イラストを描いていきます

(初心者向けなので、色々と単純化しすぎてる点もあるかもしれませんが、ご了承ください)

利上げと利下げ

まず、結論を言うと

利上げとは、金融引き締めをすることです

そして、利下げとは、金融緩和をすることです

金融引き締めには、円高にする効果があります

そして、金融緩和には、円安にする効果があります

利上げ

まず、利上げとは、金利を上げることです

金利とは、お金を返す時に追加で払うお金のことです

金利が高い時は、利子(追加で払うお金)の額が高いです

つまり、金利が高い時に借りたお金は、返済する時に、より多くの額を返す必要があります

お金を借りたい人は、できるたら金利が低いタイミングでお金を借りようとします

そのため、銀行が金利を上げたら、お金を借りる人が減ります

お金を借りる人が減るということは、国内に出回るお金が減るということです

このように、国内のお金の量を減らすことを、金融引き締めと言います

金融引き締めとは、銀行から国内に供給されるお金の量を減らすことです

金融引き締めには、円高にするの効果があります

国内のお金が減ると、円高になります

なぜなら、国内のお金が減ると、1円あたりのお金の価値が増えるからです

その仕組みを説明します

どうゆうことかをイメージしやすくするために、喩え話をします

コップがお金で、オレンジジュースが価値だと考えてみます

コップが減ると、コップ1コあたりに入れられるジュースが増えます

(ジュースの総量は変わりません)

コップ(円)が減ると、1コに入れるジュース(価値)が、増えます

円が減ると、1円の価値が増えるのです

円の価値が上がることを、円高と言います

利下げ

次に、利下げについてです

利下げとは、銀行の金利を下げることです

銀行の金利を下げると、お金が借りやすくなります

なぜなら、金利が低い時に借りたお金は、返済する額が減るからです

金利が低い時にお金を借りると、あまりたくさん返さなくていいので、おトクなのです

人は、金利が下がったタイミングでお金を借りようとします

そのため、金利が下がると、お金を借りる人が増えます

お金を借りる人が増えるということは、国内に出回るお金が増えるということです

お金を借りた人は、そのお金を使って買い物をします

お金を借りる人が多ければ、国内で回るお金が増えるのです

このように、国内のお金の量を増やすことを、金融緩和と言います

金融緩和とは、国内のお金を増やすことです

金融緩和には、円安の効果があります

円安になる理由は、国内のお金が増えるからです

円安とは、お金の価値が下がることです

お金が増えると、1円あたりのお金の価値が減ります

イメージとして、コップがお金で、ジュースが価値だとすると

コップが増えると、コップ1コあたりに入れられるジュースが減ります

これと同じで

円をたくさん刷ると、1円の価値が下がるのです

円の価値が下がることを、円安と言います

お金の量と円安の関係

(とても単純化して話すと)円安にしたければ、国内のお金を増やせば良いのです

つまり、金融緩和をすればいいのです

逆に、円高にしたい場合は、国内のお金を減らすと良いです

つまり、金融引き締めをするといいのです

国内のお金を増やしたり、減らしたりすることは、日本銀行が行っています

そのため、円安の現在は、日本銀行が、国内のお金の量を減らすこと(利上げ)が期待されています

円安誘導政策

アベノミクスでは、円安にしようという動きがありました

アベノミクスの第1の矢では、お金を増やす金融政策を行なっています

お金を増やすということは、1円あたりの価値を下げるということです

そのため、アベノミクスには、円を安くする効果があります

アベノミクスで円安を目指した理由は

輸出大企業を盛り上げることで、景気を良くしようとしたからです

円安は、輸出に有利で、輸入に不利です

円安になるということは、日本で作った車などが海外で安く売れるということです

そのため、円安の時は、輸出産業が儲かります

円安にすることで、輸出産業を盛り上げることが、アベノミクスの狙いでした

実際に、アベノミクスの第1の矢(大胆な金融緩和)で円安が進みました

大胆な金融緩和とは

大胆な金融緩和とは、国内のお金を増やすことです

増やす方法は、日本が銀行から国債をたくさん買うことです

日本銀行が国債を買うことで、銀行は、お金をもらいます

こうして、銀行にお金を供給するのです

銀行にお金が増えれば、貸し出し量が増えるので、国内のお金が増えます

この大胆な金融緩和のおかげで円安が進みました

しかしながら、「人々の生活は、あまり上向いてはいない」と感じる人が多くいるようです

庶民にとって円安が良くない理由

なぜ、円安は人々の生活を改善しなかったのでしょうか?

その理由の一つは、円安になると、実質賃金が下がるからです

円安になった時に、給料の額が変わらないと、それは実質的には、給料が減っているのと同じなのです

給料の額が変わらないのに、給料が減っている?どうゆうことだぁ?

まず、賃金(お給料)には、名目賃金と実質賃金があります

名目賃金とは、目に見える額面の数字です

例えば、給料が1万円だったとします

そうしたら、名目の賃金は、1万円です

一方で、実質賃金は、お金がもつ「価値」に注目します

給料の額面上の数字が変わっていなくても、お金が持つ価値が、変わることがあるのです

お金の「数字」に注目するか、「価値」に注目するかで、感じ方が違うんだね

お金の価値が減るのは、円安の時です

円安になると、1円あたりのお金の価値が下がります

給料の額面上の数字が変わっていなくても、お金が持つ価値が減っているのです

そのため、円安の時は、給料が増えないといけません

給料が増えないと、今までと同じ量の価値を得ていることにならないのです

これが、円安で、私たち庶民が貧しくなってしまう理由です

このように、現在は、円安のデメリットが騒がれるようになったため、今後の日本銀行の動きに注目が集まっています

タイトルとURLをコピーしました