古典派が考える物価とGDPの関係を見ていきます。
物価
縦軸は、物価です。
上に行くほど、インフレです。
つまり、買い物を沢山する人が多いということです。
インフレの時は、買い物をしたい人が多くて、商品が高くても売れる状態です。
インフレの時は、物価が高いです。
一方で、下に行くほどデフレです。
デフレの時は、買い物をしてくれる人が少なくて、商品を値下げしてる状態です。
デフレの時は、物価が低いです。
また、赤い線は、需要です。
需要とは、お金を払ってくれるお客さんのことです。
右に行くほど、需要が増えます。
左に行くほど、需要が減ります。
需要が増える=国のお金が増える
ということです。
GDP
次に横軸についてです。
横軸は、GDPです。
右に行くほど、経済が成長していると言うことです。
左に行くほど、経済が停滞していると言うことです。
また、青い線は、供給力です。
例えば、パンをどれくらいたくさん作るのかということです。
パンを作る人がたくさんいて、線が右側にいくと、国が成長しているということになります。
供給が増える=経済が成長する
ということです。
金融緩和
金融緩和とは、需要を増やす政策です。
「需要を増やす」と言うのは、国民にお金をバラまいて、みんなをお金持ちにさせると言うことです。
金融緩和をすると、赤い線が右に移動します。
赤い線が右に動くと、2つの線が交わってる位置が上に動きます。
物価が高くなります。
つまり、インフレになります。
しかし、GDPは変わりません。
金融緩和をしても、経済は成長しないと言うことです。
古典派では、金融緩和をしても、インフレになるだけで、経済は成長しないと考えています。
金融引き締め
一方で、金融引き締めをすると、赤い線が左に移動します。
つまり、需要が減ります。
デフレになります。
赤い線を左に動かすと、交わってる点は下に動きます。
金融引き締めをすると、デフレになります。
デフレとは、物価が低くなることです。
金融引き締めをすると、物価が下がります。
しかし、GDPは、伸びません。
金融引き締めをしても、デフレになるだけで、GDPに影響しないのです。
景気を良くするためには、GDPを伸ばすことが大切です。
そのため、国内のお金の量をやみくもに増やしても意味がない、というのが古典派の考え方です。