合成の誤謬とは?イラストで分かりやすく解説

経済学入門

誤謬とは、誤りという意味です

合成の誤謬とは、どんな意味なのか見ていきます

景気が悪い時

なぜ、貯金をしているのに、貯金額が減るのでしょうか?

それは、貯金が経済を停滞させているからです。

たしかに、貯金をしたら、その人自身の貯金額は増えます。

しかし、全員が貯金をすると、経済が停滞するのです。

もし、全員が、買い物をしていれば、経済が回ります。

例えば、パン屋さんでパンを買えば、パン屋さんの所得が増えます。

お金を使うことで、お店の所得が増えます。

お店の所得が増えたら、そのパン屋さんは、もっと買い物をします。

例えば、小麦粉や、牛乳を買います。

お金を使うことで、どんどん経済が回ります。

しかし、もし、みんなが一斉に貯金したら、どうなるでしょうか?

パン屋さんの所得は増えません。

そして、小麦粉屋さんも牛乳屋さんも、所得が増えません。

経済が停滞してしまいます。

みんながお金を使わなくなると、みんなの所得が減るのです。

不景気になると、みんなの所得が減ります。

所得が減ると、貯金ができなくなります。

みんなが貯金をして、不景気になることで、みんなの貯金額が減るのです。

これが、不景気の時の合成の誤謬です。

景気が過熱した時

次に、景気が過熱した時の合成の誤謬についてです。

インフレの時は、商品の値段がどんどん上がります。

インフレとは、お店の商品が、どんどん値上がりしてるという事です。

そして、「明日も値上がりする」と言うことが分かっている状態です。

明日も値上がりすることが分かっていたら、「今のうちに買わなきゃ」という気持ちになります。

安いうちに買おうとします。

みんながはやく買おうとします。

商品を奪い合うように買うと、商品の値段は上がります。

そのため、みんながはやく買おうとするほどに、商品の値段は上がるのです。

インフレは、なぜ起きるのでしょうか?

それは、お客さんが商品を奪い合うようにして買い物をする時に起きます。

つまり、みんなが買い物をすればするほど、インフレになるのです。

そして、インフレになるから、みんなが買い物に走るのです。

インフレは、止める方法があります。

それは、買い物しないことです。

お客さんが多すぎるから、インフレになるのです。

つまり、お客さんが減れば、商品を奪い合わなくなるので、インフレが止まります。

インフレの時に、やるべき事は、買い物をしないことです。

値下げしないと売れない時は、商品の値段が下がります。

買わなければ良いのです。

では、なぜインフレが起きるのかというと、人は安いうちに買うことを我慢できないからです。

みんながはやく買おうとします。

でも、みんなが早く買うと、結局、インフレを悪化させるのです。

合成の誤謬とは

一人でやれば正しいことも、みんなが同時に行なうと間違った結果や反対の結果が出ることを「合成の誤謬」といいます。

不景気の時に貯金をするのは、正しいです。

また、インフレの時に、商品を安いうちに買うことも正しいことです。

しかし、みんなが同時にやると、間違いになるのです。

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