国のお金を増やしても、景気が良くならないと、フリードマンが考えた理由をイラストで分かりやすく解説

フリードマン

一般的には、国内のお金が増えたら、景気が良くなると考えられています。

しかし、フリードマンは、国のお金を増やしても、景気が良くならないと考えました。

なぜなら、金利が上がると、投資が減るからです。

国内のお金を増やす

国内のお金が増えると、インフレになります。

インフレになると、世の中の商品の値段が高くなります。

今日買えるものが、明日になれば、その金額では、買えなくなっているからかもしれないのです。

それなら、「預金をしないで今、買っておくべきだ」とみんなが予測して、買い物をします。

インフレの時は預金する人が減る

インフレの時は、預金する人が減ります。

インフレになってるのであれば、お金を銀行に預けずに、買い物してしまう方がいいです。

そのため、銀行にお金を預ける人が減ってしまいます。

銀行にお金が集まらなくなってしまうのです。

金利を上げる

銀行にお金を集めるためには、金利を上げる必要があります。

金利とは、お金を銀行に預けている時に、どれくらいお金が増えるのかを表しているものです。

利子がたくさん増えるのであれば、銀行にお金を預けた方がいいです。

つまり、金利が高い時に、お金を預けると、お得です。

ちなみに、お「金」を「預」けることを、「預金」と言います。

しかし、インフレのスピードの方が早いのなら、お金を預けないで、使った方がいいです。

インフレ率と金利を比較する必要があるのです。

もし、インフレ率を上回る金利であれば、銀行に預けた方がお得です。

そのため、インフレの時は、銀行は金利を上げざるを得なくなるのです。

なぜなら、銀行にお金を集めるためには、金利がインフレ率を上回っている必要があるからです。

投資が減る理由

金利が上がると、投資が減ります。

(ここでいう「投資」とは、株の投資ではなくて、機械や施設を建てるためにお金を借りることです)

金利とは、お金を借りて、返す時に、どれくらい利子をつけないといけないかということが分かる数字です。

たくさん利子をつけないといけない時に、お金を借りるのは損です。

つまり、金利が高い時は、お金を借りたくないのです。

投資が減ると、お金が回らなくなります。そのため、経済が良くならないのです。

最後に

インフレ率が上昇すると、金利も上がるので、景気は良くならないと、フリードマンは考えました。

金利が上がれば、投資が減るので、経済が縮小してしまうのです。

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