経済学の本には
国内のお金が増えると、景気が刺激される
と書いてあることがあります
しかし、「そこを噛み砕いて教えてほしい」と感じる人は、私だけではないと思います
この記事では、なぜ「世の中のお金が増えると、景気が刺激される」と考えられているのか、説明してみます
お金が増えると、お金の価値が減る
国内のお金の量が増えると、1円あたりのお金の価値は減る
まずは、この↑上記の文章を理解しないといけないのですが、難しいですよね
私の場合、理解できませんでした
そのため、ジュースとコップに喩えて考えるようにしています
例えば
ジュースを、コップに入れる時に、コップの数を増やすと、コップ1個あたりのジュースの量が減ります
このコップが「お金」で、ジュースが「お金の価値」だとします
ジュースを、コップに入れる時に、コップの数を増やすと、コップ1個あたりのジュースの量が減るのと、同じで
国内のお金を増やすと、1円あたりのお金の価値が減ります
このように、国内のお金が増えると、1円の価値が下がるのです
お金の価値が下がると、どうなる?
では、お金の価値が下がると、社会はどう変わるのでしょうか?
結論を言うと、お金の価値が下がると、買い物をする人が増えます
お金の価値が下がると、買い物をする人が増える
なぜでしょうか?
ここでの話の主人公は、「貯金がたくさんある人」です
お金の価値が下がると、貯金をしてる人は、困ります
なぜなら、自分が持っている貯金の価値がどんどん下がるからです
例えば、昔は、100円でお腹いっぱいになれたのに、今では、お腹いっぱいになるために、500円〜1000円が必要です
これは、どうゆうことかというと、「お金の価値が下がった」ということです
お金の価値が下がるということは、商品の値段が高くなるということです
そんな状況になれば、お客さんの立場で考えると「安かった頃に買っておけばよかった」と感じるはずです
商品は、安いうちに買うと、たくさん買えます
人は、安いうちに買い物したいです
商品が安いということは、お金の価値が高いということです
つまり、人は、お金の価値が高いうちに買い物したいのです
お金の価値が下がると、買える商品の数が減ります
そのため、お金の価値が下がる「前」に買い物をした方がお得なのです
つまり、お金の価値が下がり始めると、人々は買い物をするようになるということです
その理由は、「お金という形で、価値を保有しておくよりも、お金をモノに変えてしまう方がいい」と考えるからです
買い物をする人が増えれば、景気がよくなります
なぜなら、お金を使う人がいると言うことは、お金を儲ける人がいるということだからです
このように、国内のお金を増やすことで、景気を刺激することができるのです
「景気を刺激する」とは、いいこと?悪いこと?
「景気が良くなる」という言葉を、「景気を刺激する」という言葉で言い換える人もいると思います
私が、経済学を勉強していた頃は、「景気を刺激する」という言い方をよく耳にしました
しかし、学生時代の私は
景気を刺激って、いいこと?悪いこと?
と思っていました
結論から言うと、景気を刺激することは、良いことです
「景気を刺激する」という言葉の意味は、景気を良くするということです
また、経済活動を活発にするという言い方をすることもあります
つまり、「景気を刺激する」=「景気を良くする」=「経済活動を活発にする」
いろんな言い方があって、ややこしいですね
学生時代の私は、言い方を統一してほしいなぁと思ったりしていました
しかし、「景気が良くなる」と「景気を刺激する」という言葉には、わずかな違いがあります
「景気を刺激する」とは、「景気が良くなるように努力する」というニュアンスです
「景気が良くなるように努力はしてるけど、本当に景気が良くなるかは、分からない」
というニュアンスで使われていると思います
そのため「景気が良くなる」と、断言してしまうと、ちょっと言い過ぎかもしれない
という場合に、「景気を刺激する」という言い方をしているのだと思います