夜警国家とは?歴史上の経済学者の意見をイラストで解説

新自由主義

夜警国家

夜警国家とは、必要最小限のことしかしない国家のことです。

必要最小限のこととは、人々の財産が盗まれないように警備することです。

フェルディナント・ラッサール

「夜警国家」とは、ラッサールが言った言葉です。

「夜警国家」という言葉には、ネガティブなニュアンスが含まれます。

なぜなら、ラッサールは、夜警国家が良くないと考えていたからです。

当時のドイツでは、お金持ちが強い権力を持っていました。

一方で、政府はあまりチカラを持っていませんでした。

政府は、人々の財産が盗まれないように警備するガードマンのような存在でした。

逆に言うと、ガードマン程度のことしかしてくれない存在でした。

ラッサ―ルは、そのような政府は良くないと考えました。

そのため、当時の政府を、批判を込めて「夜警国家」と呼びました。

ラッサ―ルが望んだのは、もっと貧富の差を是正するために頑張る政府です。

当時は、政府のチカラが弱くて、お金持ちのチカラが強くなっていました。

そのため、貧しい人が苦しい思いをしていました。

そのため、ラッサ―ルは、もっと大きい政府を作って、貧しい人を助けたかったのです。

夜警国家のデメリットは、治安が悪化することです。

政府のチカラが弱くなると、犯罪を取り締まるチカラも弱くなります。

 

また、格差が広がりやすい仕組みになっていることも、治安が悪くなるキッカケになります。

夜警国家は、弱者を救いません。

そのため、一部の成功者だけがいい思いをします。

そして、国の監視が少ないので、弱者が犯罪に手を染めやすいのです。

フリードマン

フリードマンは、「夜警国家」のような国家を望んでいました。

夜警国家は、自由を大切にします。

夜警国家は、お金を稼いでいる人から、あまり税金を集めません。

お金を稼いでいる人にとっては、納める税金の量が減るので、夜警国家はありがたいです。

実力がある人が、いい思いをする社会になります。

夜景国家の国では、ビジネスマンたちは、たくさん挑戦するので、世の中に新しいものが生まれやすいのです。

フリードマンは、小さい政府を望みました。

小さい政府とは、人々の財産が盗まれないように警備する国家のことです。

フリードマンいわく、国家は、最小限のことをしていればいいのです。

逆に言えば、それ以上のことをすると、個人の権利を侵害してることになるのです。

アダムスミス

「小さい政府」という考え方を生み出したのは、アダムスミスです。

アダムスミスは、働く人たちの自由を守ろうとしました。

アダムスミスの時代は、政府のチカラが強すぎて、働く人が努力しても報われない状況が続いていました。

そのため、アダムスミスは、小さい政府を作って、努力が報われる社会を作ろうとしたのです。

ケインズ

ケインズは、福祉国家を作ろうとした人です。

ケインズは、夜警国家的な考え方には、反対しています。

福祉国家は、夜警国家と真逆の考え方です。

福祉国家とは、貧富の格差を減らそうと努力する国家のことです。

大きな政府のことを福祉国家と呼びます。

ケインズは、大きな政府を作ることで、貧しい人を救おうとしました。

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