失業率と物価の関係について、わかりやすく解説

ケインズ

一般的には、失業率が下がれば、物価は上がると言われています

そして、失業率が上がれば、物価は下がると言われています

それは、まるでシーソーのように、片方が上がれば片方が下がるのです

(例外もありますが、この記事では触れないことにします)

失業率について

まず、「働ける人」というのは、15歳以上の働く意欲のある人のことを指します

これを労働力人口といいます

次に、失業者とは、働く能力もあるし、働く意思を持っているのに、働く機会が無い人のことを指します

失業率とは、労働力人口の中で、どれだけ失業者がいるかの割合のことです

失業率は、低い方がいいです

失業率が低いと、「その国の景気は良い」ということになります

失業率が高いと、「その国は景気が悪い」ということになります

物価について

物価とは、世の中の商品の価格のことです

「物価が高い」の意味は、国内のいろんな商品の値段が高いということです

また、「物価が安い」の意味は、国内のいろんな商品の値段が安いということです

物価が高い時は、給料が高くなる

物価が高い時は、給料が高くなります

なぜなら、商品が高く売れれば、お店の儲けは大きくなるからです

給料は、お店の儲けの中から支払われるため

お店が儲けたら、働く人の給料が増えます

そのため、商品が高く売れる時期は、給料が高くなります

一方で、商品が安くないと売れない時期は、給料も安くなります

物価が高いと、生活費が高くなる

物価が高い時の方が給料が高くなるので、「物価が高い時の方が嬉しい」と思うかもしれません

たしかに、「物価が高ければ、景気がいい」と、よく言われます

しかし、物価が高い時は、生活費も高くなります

パンを買うのに、たくさんのお金が必要で

他にもいろいろなものが値上がりしているので、買い物をする時に必要なお金が増えるのです

物価が高いと失業率が下がる

物価が上がると、失業率は下がります

物価が高いという事は、会社に入ってくるお金が多くなるということです

会社は、お金がたくさんあると、新しい労働者を雇う余裕がでてきます

物価が高い時は、会社が、新しい人を雇うため、失業者が減るのです

物価が上がるのは景気がいいということなので、失業率は下がるのです

フィリップス曲線とは

フィリップス曲線は、物価と失業率の関係を示したものです

フィリップス曲線が表していることは、以下の2点です

・物価が上がるほど、失業率が下がる

・物価が下がるほど、失業率が上がる

最後に

景気が良くなり、物価が上がれば、失業率は下がります

一方で、景気が悪くなり、物価が下がれば、失業率は上がります

物価と失業率は、片方が上がると、もう片方が下がるという関係にあるのです

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