日本は、少子化が深刻な問題となっています。
そして、少子化が進むと、貧富の格差が広がるとピケティは考えました。
なぜなのでしょうか?みていきます。
遺産相続
遺産相続とは、亡くなった人の財産を、相続人に引き継ぐことです。
親がなくなると、その財産は、子どもに受け継がれます。
例えば、もし、子どもが3人いれば、3人が財産を山分けします。
一方で、もし子どもが1人しかいないのであれば、1人が全ての財産を受け継ぎます。
一人っ子が多いと、貧富の格差が悪化する
一人っ子が多いと、貧富の格差が悪化するとピケティは、考えています。
その理由は、親がどれだけお金を持っていたのかが子どもの人生に大きく影響するようになるからです。
子どもが1人しかいない場合は、親のすべての財産が一人っ子に集中します。
つまり、相続財産の重要性が高いということです。
先進国の少子化
日本などの先進国では、少子化が進んでいます。
つまり、貧富の格差が広がりやすくなっています。
人口が減っているということは、貧富の格差が広がりやすくなっているということなのです。
財産か教育か
このような状況の中では、親は子どもに財産を残してあげる方が良いかもしれません。
その理由は、財産を相続するかどうかの重要性が上がっているからです。
親の中には、「財産を残すと、子どもは怠けてしまうから、子どもには教育という財産を残せばいい」と考える人もいます。
しかし、ピケティは、「いい学校を出て、働いて得られる賃金(労働所得)より、遺産による所得(資本所得)の方がはるかに大きい」と言っています。
つまり、いい大学を出た人より、莫大な遺産を相続した人の方が、お金持ちになるのです。