資本主義では、それぞれの人がお金儲けすれば、みんなが豊かになると考えています。
しかし、上手くいかないこともあります。
例えば、工場からの汚染水のせいで、健康被害が起きることがあります。
それを「市場の失敗」と呼びます。
①外部不経済
市場の失敗は、いろんなパターンがあります。
よくテストに出てくるのは「負の外部性」です。
「外部性」とは「ソトの人」ということです。
「負の外部性」とは、「嫌なソトへの影響」ということです。
例えば、工場から汚い水が垂れ流されてる場合は、近くの住民が健康被害を被ります。
その工場は儲かるかもしれませんが、周りの人は病院に行くためにお金を使います。
このような嫌なお隣さんのことを「負の外部性」と言います。
一方で「正の外部性」というのもあります。
「正の外部性」とは、「嬉しいソトへの影響」ということです。
例えば、リンゴ農家の近くに、ハチを育ててる人がいると、リンゴ農家は嬉しいです。
ハチは、リンゴの受粉を助けてくれるので、リンゴをよりたくさん作ることができます。
このようなラッキーなお隣さんのことを「正の外部性」と言います。
②非競争的行動
非競争的行動とは、強い企業が強すぎて、他の企業が潰されてしまうことです。
普通は、企業は競争しながら、より良い商品を作ろうと頑張っています。
しかし、強い企業どうしでヒミツの約束をする事があります。
これは、カルテルという違法なことです。
カルテルを結ぶと、競争がなくなって、お客さんが困ります。
③情報の非対称性
情報の非対称性とは、情報を隠して相手を騙すようなことです。
例えば、ポンコツな車を「高級な車」と嘘をついて売る、と言うようなことです。
売る人は、車の質を知っています。
しかし、買う人は、車の質を知りません。
それを利用して騙すのです。
人を騙す人がいると、上手く売買できません。
それを情報の非対称性と言います。