市場メカニズムについてイラストで分かりやすく説明

経済学入門

市場メカニズムについて

市場メカニズムがあると、価格は変動します

具体的にどう変動するのでしょうか?

例えば、あるお店で、にんじんを売っているとします

お客さんが少ないと、値段が下がります

では、お客さんが多い時はどうでしょうか?

お客さんが多いと、値段が上がります

値段は、お客さんが多いか少ないかで、変動します

にんじんを売る時、ほしい人が多ければ、価格が上がります

そして、ほしい人が少なければ、価格が下がります

ほしい人が増えたり減ったりすると、価格は変わります

このように「価格が変動する」ことを「市場メカニズムが働いている」と言います

アダムスミスの考え

このように、市場メカニズムがあることは良いことだ、と考えたのは、アダムスミスです

なぜなら、市場メカニズムがあれば、お客さんにとっても、売る人にとっても、もっとも自然な価格となるからです

商品の価格が一時的に高騰することはありますが、いずれは自然な価格になるのです

例えば

アダムスミスのいう「自然な値段」というのは、モノを作るための原価(材料費、労働者の賃金、土地代など)に一定の利潤がプラスされたものです

市場メカニズムが働けば、価格は、ほどよいところになります

また、逆の話もあります

売れない商品は、生産が終了します

しかし、生産が減ると、レアになります

そして、レアなものは、高くても売れるようになります

このように、消費者にとっても、生産者にとっても、もっとも自然な価格となるのです

利己心について

アダムスミスは、人は、自分の利益だけを考えてもOKだと主張しました

なぜなら、それぞれが利己的な行動をとっても、お互いに利益を得るからです

それぞれが、自分の利益だけを考えていますが

お互いに、生活を豊かにしています

世界の沢山の人々は、自分の利益だけを考えても、うまく調整し合うことができるのです

市場メカニズムは、とてもうまく秩序を生み出してくれるのです

アメリカについて

市場メカニズムを活用して発展したことで有名なのは、アメリカです

ここからは、アメリカの歴史をみていきます

アメリカは、18世紀ごろは、イギリスの植民地でした

アメリカは、植民地として、それほど重要ではなかったので、アメリカには、自由が与えられました

そのため、アメリカは市場メカニズムを活用して発展することができました

一方で、アメリカ以外の植民地では、国民が経済を発展させることができませんでした

独占があったせいで、植民地の市場メカニズムが妨害されていたのです

ヨーロッパの植民地のほとんどは、独占企業が支配していました

独占が起きた理由は、他の国の企業が成長することを阻止するためです

植民地で取れる資源や農産物などは、すべてその企業が独占しました

しかし、独占が起きると、市場メカニズムがうまく働きません

なぜなら、一つの独占企業が他の企業を潰してしまうからです

特定の企業が独占しているので、商品の価格は非常に高く設定されてしまいます

その結果、市場メカニズムが働かなくなり、国の富が一部の企業に集まるようになってしまうのです

市場メカニズムが働かなかったことは、植民地の発展を妨害することになりました

アメリカが発展したのは、独占的貿易会社がなかったからだと言われています

アメリカは、植民地だった頃から、経済活動が自由にできました

アメリカに住む人たちは、政府からほとんど干渉を受けませんでした

挑戦に失敗した時には、自分でその責任を取り、それが成功した時には、その利益を自分のものにできる、というリスクのもとにおいて

新しい技術を実験するのも、自分のために働くのも、他人のために働くのも自由でした

市場メカニズムが上手く働いたので、アメリカは発展することができたのだと言われています

そんな市場メカニズムについて主張したのは、アダムスミスです。アダムスミスについては、こちら↓の記事から

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