新古典派
新古典派は、「失業者が多いなら賃金を下げればいい」と考えました。
新古典派の考え方はこうです。
失業者が多い時は、賃金を下げて、企業のコストを下げるといいということです。
賃金とは、コストです。コストが安くなると、商品を安く作れるのです。
商品が安く作れるようになると、商品の値段を安くすることができます。
しかし、商品の値段を安くしてしまうと、企業の売上も減ります。
企業が払う賃金は少なくなるけど、売り上げとして受け取る貨幣も少なくなるのです。
つまり会社の社長たちは全く得をしないし、労働者側にとっても、全ては元通りなのです。
普通は、賃金が下がると、買い物できる量が減ります。
しかし、賃金は下がっても、商品が安くなってるため、買い物できる量は変わらないのです。
実質的には何も変わっていないわけです。
つまり、賃金を下げても、失業者を減らせるわけではない
値下げは企業を発展させない
普通であれば、商品を値下げすると、商品がよく売れて企業が発展します。
企業にとっては、賃金コストを引き下げ、商品を値下げできれば、会社が発展するのです。
会社が儲かれば、より多くの労働者を雇う余裕が生まれます。
しかし、すべての会社が賃金を切り下げるとどうでしょうか?
一つの企業だけが商品を値下げすると、その商品は売れるようになります。
しかし、全ての企業が、商品を値下げすると、その商品が良く売れるわけではなくなるのです。