国税庁が発表した「令和3年分民間給与実態統計調査」では、フリーターよりも正社員の方が、約300万円多くの年収を稼いでいることが分かります。
一方で、正社員になりたがらない人もいます。
正社員の方がお金を稼げるのに、なぜ正社員を選ばない人たちがいるのでしょうか?
詳しく見ていきます。
お金を稼ぎたいなら正社員
お金を稼ぎたいと思ってる人が目指すべきものは、正社員です。
正社員は、非正規雇用の人と比べると、2倍近く多くの年収を稼ぐことができます。
正社員になりたがらない人
しかし、日本には、正社員になりたがらない人が一定数います。
彼らが、正社員を望まないのはなぜでしょうか?
彼らが、正社員を望まない理由は、正社員に求められるものが多すぎるからです。
週5で出勤する上に、残業するのが当たり前という慣行が、正社員になることへのハードルを高くしてしまっています。
正社員になれば、長時間出勤が暗黙の了解になってしまうため、子育てや介護がある人は、正社員として働くことは難しいです。
彼らは、本当は正社員になってお金を稼ぎいですが、正社員を選びたくても選べない事情があるのです。
スウェーデンの例
スウェーデンは、日本よりも多くの人が子育てをしながら、働いています。
スウェーデンは、出産率が高く、子どもを育ててる人の割合が日本より多いです。
しかも、出産期(25〜44歳)に働いている女性の数も日本より多いです。
その理由は、子育てをしながらでも、働ける環境が整っているからです。
例えば、男女ともに育児休業制度が充実しています。
育児休業直前の8割の所得を約1年間にわたり保証する制度(両親保険)があります。
この金額は2年半以内に次の子供を産んだ場合、復帰して時短で働いても同様に保証されます。
また、税制や年金制度が個人単位であることも女性の就労インセンティブを高めていると言われています。
このように、働きにくさを抱えている人が働きやすくなる制度を整えれば、労働人口を増やすことができます。