流動性のワナについていろいろ調べても、小難しく書いてあるものばかりで、あまりピンとくる説明を見つけることができません。
そこで「たぶんこういう事だろうなぁ」と思ったことを噛み砕いて説明してみます。
流動性のワナとは
金融政策をすると、景気が良くなるのが普通です。
しかし、金融政策をしても、景気が良くならない場合があります。
その状況のことを「流動性のワナ」と呼びます。
金融緩和
金融緩和とは、銀行の金利を下げることです。
金融緩和は、日本銀行と、銀行の間の話です。

「日本銀行の金利を下げることで、結果的に銀行の金利も下がるだろう」というのが金融緩和です。

金融緩和には、景気を良くするパワーがあります。
金利は下げれば下げるほど、パワーが強いです。
つまり、金利をどんどん下げて、ゼロにしてしまえば、最強です。
金利がゼロになったら、パワーがマックスの状態です。

金利が低ければ低いほど、景気が良くなります。
金利をゼロにしてしまえば、ものすごいパワーで景気が良くなります。
万が一、それで景気が回復しないなら、それ以上、頑張りようがありません。
パワーがマックスなのに、景気が良くならない状況のことを「流動性のワナ」といいます。

流動性のワナは、金融緩和をしてるのに、景気が良くならない状況のことです。
お金を溜め込む
流動性のワナに陥っている理由は、みんながお金を溜め込んでいるからです。
日本銀行から銀行にお金がじゃぶじゃぶ流れ込んできても、銀行がそれを溜め込んでしまえば、意味がありません。
または、銀行から企業にお金がじゃぶじゃぶ流れ込んでも、企業がそれを溜め込むだけで使わないのなら、意味がありません。

手持ちのお金が増えても、増えた分、全部そのまま自分で持ってしまうので、お金を貸そうとする力が弱くなります。
そのため、金利が下がりません。
なぜお金を溜め込むのか
なぜ、お金があるのに溜め込むだけなのでしょうか?
他人に貸せば利子がつきます。
それでも、なぜか皆んな、お金を溜め込むだけで、人に貸しません。
その理由は、なんでしょうか?
ケインズは「不安だからだ」と答えました。

不況の時は、お金を他人に貸すのを怖がってしまいます。
不安な時は、人々は、お金を自分で持っておこうとします。
そんな時は、金利が下がりません。

こうなると、人々は持ってるお金を使わずに溜め込むだけです。
お金を貸そうとする力が弱くなります。
「金利が下がらない」ということは、お金を借りて設備投資をする人は増えないということです。
どのように景気を良くするのか
流動性のワナに陥っている時は、金融緩和で景気を良くすることができません。
それでは、どのように景気を良くすればいいのでしょうか?
ケインズは「財政政策もやろう」と主張しました。
財政政策をすれば、失業者が減って、景気を良くすることができるからです。