流動性選好説の「投資」と「利子」という言葉について考察してみた

ケインズ

流動性選好説について勉強していると、ややこしいと感じることがあります。

それは「投資」と「利子」という言葉についてです。

「投資」が実物投資の話をしてるのか、債券への投資の話をしてるのか分からなくて、勉強中に混乱してしまいます。

また、「利子」という言葉も、銀行の利子の話をしてる時もあれば、債券の利子率の話をしてる時もあると思います。

そこで、この記事では、私なりに、流動性選好説の投資と利子について、整理整頓してみます。

この記事は、あくまでも考察です。教科書のコピペではなく、経済学を独学している私の解釈なので、批判的に読んでいただきたいです。

投資について

「投資」という言葉は、おそらく2つの使われ方がされていると思います。

債券に投資する

債券に投資をする投資家たちは、利子をもらって生活しています。

債券の利子をもらって、生活している人たちは、金利が高い方が儲かります。

 

そのため、金利が高い時ほど、債券に投資する人が増えます。

逆に、金利が低くなれば、投資をせずに、手元に現金のまま持っておいた方が、賢いです。

金利が2%ほどに下がってしまうと、債券に投資をする気になれないのだそうです。

実物投資をする

一方で、実物投資の場合は、金利が低い時ほど、投資した方がいいです。

なぜなら、金利が安い時に銀行からお金を借りると、利子を払う負担が少なくておトクだからです。

お金を借りている人たちは、金利が低い方がお金を借りやすいです。

そのため、金利が低くなると、借りる人が増えます。

(実物投資は、設備投資や民間投資と、ほぼ同じ意味です)

利子について

「利子」という言葉も、おそらく2つの使われ方がされていると思います。

市場利子率

流動性選好説とは「資産を貨幣で持つか、債券で持つかは、利子率によって決まる」という考え方です。

この時の利子率は「市場利子率」です。

銀行の利子

銀行からお金を借りたら、利子をつけて返す必要があります。

金利が低いほうが、銀行からお金が借りやすいです。

そのため、銀行の金利が下がると、実物投資をする人が増えます。

銀行の利子率は、実物投資に影響を与えるのです。

景気を良くするために

景気を良くする方法として、有効なのは、実物投資を増やすことです。

それでは、どうやったら実物投資が増えるのでしょうか?

それは、銀行の金利を下げることです。

では、金利を下げるにはどうしたら良いのでしょうか?

それは、債券を持つ人を増やすことです。

債券について

実物投資をしない人は、貯蓄をします。

ただ、貯蓄の方法は、「現金」と「債券」があります。

流動性選好説

流動性選好説とは「利子率が低い時は、人は債券に投資したがらない」ということを説明するための言葉です。

お金を貯蓄する時に、現金で貯蓄するのか?債券で貯蓄するのか?は、利子率によって決まります。

金利が下がったら、人々は資産を現金で持ちたがります。

一方で、金利が高ければ、人々は債券を持とうとします。

債券を買う人が多いと

債券を買う人が多いと、利子率が下がります。

銀行の利子率が下がれば、実物投資する人が増えます。

実物投資をする人が増えたら、景気が良くなります。

しかし、利子率が下がると、債券に投資する人が減ってしまいます。(流動性選好説)

債券に投資する人が減ると、利子率が下がらなくなって、実物投資する人も減るのです。

これが、私の今のところの解釈です。

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