もし、お金を増やしたいなら、債券を買った方がいいです。
しかし、人々は、あまり債券を買いたがりません。
その理由は、めんどくさいからです。
人は、使いやすいものが好きです。
債券は、使うたびに換金する必要があって、使いづらいのです。
流動性選好説とは「めんどくさいから債券を買いたくない」ということを説明する言葉です。
詳しく見ていきます。
現金か債券か
財産を持っている人には2つの選択肢があります。
現金として持つか、債券で持つかです。
まず、お金を増やしたいなら、債券を買う方がいいです。
債券とは、お金と交換できる紙のことです。
債券を持ってる間は、利子がもらえます。利子とはお金のことです。
つまり、債券を持っていれば、お金が勝手に増えるのです。
例えば、一万円を預ければ、一年後に10,500円になってかならず戻ってくる債券があります。
その債券は、銀行や証券会社でいつでも現金1万円に換金できます。
そのため、債券を買うのは、とてもおトクです。
債券は、持ってるだけでお金が増える紙です。
それなら、全財産を現金で持っておくよりも、債券を買った方がいいはずです。
しかし、人々は、あまり債券を買いません。
なぜなら、債券を買うのは手間がかかるからです。
お金を使う時、いちいち換金しなければいけないのは面倒です。
だから、人々はあまり債券を買いたがりません。
流動性選好説
「流動性選好説」とは、お金を使いやすい形で持っておきたいという気持ちのことです。
買い物をする時は、現金が必要です。
債券では、買い物ができません。
だから、債券より、現金の方が便利です。
「流動性」とは「現金にしやすい」ということです。
「選好」とは「好き」ということです。
つまり「流動性選好説」とは「人は現金が好きである」という考え方です。
債券を買わない理由は、現金を持っていたいからなのです。
現金と債券の違い
債券を買えば、放っておくだけでお金が増えます。
しかし、債券を買ったり売ったりするのは面倒くさいです。
一方で、現金は、便利です。債券では買い物ができませんが、現金で買い物ができます。
そのため、ほとんどの人は「現金が好き」なのです。
流動性
流動性とは、「換金しやすさ」のことです。
つまり、現金にしやすいという事です。
流動性が高いものとは、現金や預金などの現金化しやすいものです。
現金はいちばん流動性が高いです。なぜなら、何もしなくても最初からお金だからです。
預金も現金と同じくらい流動性が高いです。なぜなら、引き出せば、すぐに現金になるからです。
流動性が低いのは、債券です。
債券は、現金に変換するのが、少し手間がかかります。
このように財産は、現金として持つこともできますが、銀行に預けることもできるし、債券を買うこともできます。
しかし、現金は便利です。
現金なら買い物ができますが、債券では買い物はできないからです。
人は現金が好き
現金に変換しやすいものは「流動性が高い」と言います。
人々は、流動性が高いものが好きです。
なぜなら、すぐに換金できた方が便利だからです。
だから、人は現金が好きなのです。